北朝鮮との対話は非核化に向けてで一致5月16日 21時11分
外務省の杉山アジア大洋州局長は、日本を訪れているアメリカ国務省のデイビース特別代表と会談し、飯島勲内閣官房参与の北朝鮮訪問について説明したうえで、「北朝鮮との対話は、あくまでも非核化に向けた対話であるべきだ」という認識で一致しました。
北朝鮮問題を担当するアメリカ国務省のデイビース特別代表は、韓国と中国を訪れたあと、16日午後、日本に到着し、外務省で、杉山アジア大洋州局長と会談しました。
北朝鮮を巡っては、小泉元総理大臣の政務秘書官を務めた飯島内閣官房参与が14日からピョンヤンを訪問しており、北朝鮮の国営メディアは、16日夜、飯島氏がキム・ジョンウン第1書記の側近の1人、キム・ヨンナム最高人民会議常任委員長と会談したと伝えました。
デイビース特別代表は、飯島氏の訪朝について日本側から説明を受けたいとしており、杉山局長は、飯島氏が在任中2回にわたってキム・ジョンイル総書記と首脳会談を行った小泉元総理大臣の秘書官だった人脈を生かし、拉致問題などについて協議しているとみられることなどを説明しました。
そして会談では、「北朝鮮との対話の窓は常に開いているものの、あくまでも非核化に向けた対話であるべきだ」という認識で一致しました。
また、両氏は日米で協力して、北朝鮮に対する金融制裁を継続するとともに、韓国や中国などとも連携して、引き続き国連安全保障理事会の決議などを完全に実施するよう北朝鮮に強く求めていく方針を確認しました。
生産的で実りある会談
北朝鮮問題を担当するアメリカのデイビース特別代表は、16日夕方、外務省の杉山アジア大洋州局長と会談を行ったあと記者団に対し、「北朝鮮のさまざまな問題について話し合い、生産的で実りある会談だった」と述べました。
そして、飯島勲内閣官房参与が北朝鮮を訪問していることについては、「引き続き日本政府から情報収集をしていきたい」と述べて、直接の評価を避けました。
また、拉致問題についてデイビース氏は、「アメリカは、これまでケリー国務長官らが繰り返し強調してきたように問題を深刻に受け止めており、日本政府や国民に寄り添う立場で解決に努めていきたい」と述べました。
そのうえで、「北朝鮮を巡っては非核化が最重要課題であり、関係国は根本的な利害を共有している。引き続き関係各国と協力し、北朝鮮に選択を迫っていきたい」と述べて、朝鮮半島の非核化に向けて関係各国が連携していくことの重要性を強調しました。
デイビース特別代表は17日、斎木外務審議官や政府の拉致対策本部の三谷事務局長らと相次いで会談し、飯島氏の北朝鮮訪問の結果について引き続き情報を求めていくことにしています。
生産的で実りある会談
北朝鮮問題を担当するアメリカのデイビース特別代表は、16日夕方、外務省の杉山アジア大洋州局長と会談を行ったあと記者団に対し、「北朝鮮のさまざまな問題について話し合い、生産的で実りある会談だった」と述べました。
そして、飯島勲内閣官房参与が北朝鮮を訪問していることについては、「引き続き日本政府から情報収集をしていきたい」と述べて、直接の評価を避けました。
また、拉致問題についてデイビース氏は、「アメリカは、これまでケリー国務長官らが繰り返し強調してきたように問題を深刻に受け止めており、日本政府や国民に寄り添う立場で解決に努めていきたい」と述べました。
そのうえで、「北朝鮮を巡っては非核化が最重要課題であり、関係国は根本的な利害を共有している。引き続き関係各国と協力し、北朝鮮に選択を迫っていきたい」と述べて、朝鮮半島の非核化に向けて関係各国が連携していくことの重要性を強調しました。
デイビース特別代表は17日、斎木外務審議官や政府の拉致対策本部の三谷事務局長らと相次いで会談し、飯島氏の北朝鮮訪問の結果について引き続き情報を求めていくことにしています。
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