首相 拉致問題は日本が主導で解決5月20日 18時34分
安倍総理大臣は、参議院決算委員会で、北朝鮮による拉致問題について「日本が主導的に解決しなければ、ほかの国がやってくれることはない」と述べ、解決に向けて日本独自の外交を展開する必要があるという認識を示しました。
この中で安倍総理大臣は、北朝鮮による拉致問題について、「私はこの問題にずっと関わり、アメリカや韓国と何度もやり取りしてきた。核やミサイルの問題だけが進み、世界の国々が『北朝鮮の問題は片づいた』ということになる可能性はないわけでなく、そういう危機感の下で20年間やってきた」と述べました。
そのうえで安倍総理大臣は「安倍政権のうちに解決する決意だ。アメリカなど多くの国は、日本の立場を支持、理解しているが、日本が主導的に解決しなければ、ほかの国がやってくれることはない。強い決意を持っていることを知らしめる必要がある」と述べ、解決に向けて日本独自の外交を展開する必要があるという認識を示しました。
さらに安倍総理大臣は、民間の団体が北朝鮮に拉致された可能性があるとしている、いわゆる特定失踪者について、「小泉元総理大臣が訪朝したときに、われわれが認識していなかった曽我ひとみさんの名前が出てきた。私たちが認識していなくても、実際に連れ去った北朝鮮は全員を分かっている。拉致問題の解決というのは、こういう方々も含めて、すべての拉致被害者の帰国ということだ」と述べました。
このあと委員会では、平成22年度決算の採決が行われ、賛成多数で承認されました。
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