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がん細胞だけ狙い撃ち、ウイルスで前立腺治療

 東京大学病院は、前立腺がんの患者を対象に、がん細胞だけに感染するように人工的に遺伝子を組み換えたウイルスを使ってがんを治療する「ウイルス療法」の臨床研究を始めたと発表した。

 このウイルスは、同大の藤堂具紀教授らが開発したもので、口の周囲の疱疹(ほうしん)の原因になるごくありふれたウイルスの遺伝子を組み換え、正常な細胞には無害で、がん細胞だけに感染するようにした。がん細胞で増殖したウイルスが周囲のがん細胞に感染して、次々とがん細胞を破壊すると期待される。

 臨床研究の対象は、手術は受けずに、ホルモン療法で前立腺がんの悪化を抑えてきたが、悪化して有効な治療法がなくなった患者9人。前立腺に注射するウイルスの量を変えて、まずは安全性を確かめる。

2013年5月17日16時51分  読売新聞)

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