二回、適時打を放つ阪神・藤井彰=西武ドーム(撮影・岡田亮二)【拡大】
2点を追う二回無死満塁。涌井の初球直球を見送ってボール。外角直球をファウルした。今季の藤井によくみられる、徹底した、右方向へのおっつけ。続く内角高めへの139キロシュートをしっかりと呼び込み、流し打った。右翼手・坂田が突っ込むも捕球できず、三走・新井が生還。11日のヤクルト戦(松山)以来、5試合ぶりに打点をマークした。
「DH制なんで、後ろにつなげられたら、何とかなる」
ビッグイニングとなった四回には無死一塁の第2打席でも左前打を放ち、4点目のホームイン。その後、2連続犠打と見事なつなぎ役を演出した。プロ15年間のうち12年間、パ・リーグ(近鉄、楽天)で飯を食ってきた。交流戦への“違和感”はない。先発・能見の乱調についても「ボールがいつもより高かったですね」と振り返るも悲観する様子は一切なかった。
今季打率・290、1本塁打、13打点。自己MAXの打撃成績を残す1年となりそうだ。
(紙面から)