8年ぶりの優勝に向けて、投手補強を画策してきた阪神が、剛腕に絞りこんだ。メジャー通算233試合登板のタフネスリリーバー、ブレイン・ボイヤーを最有力候補としてリストアップしていることが判明した。
ボイヤーは1メートル91の身長から投げ降ろす150キロ超の直球とツーシームを武器とする典型的なパワーピッチャー。ブレーブスでメジャーデビューした2005年にいきなり43試合に登板すると、08年は76試合に登板し初セーブもマーク。特筆すべきは高い奪三振能力で、同年には72イニングで67個の三振を奪っている。
以降はカージナルス、ダイヤモンドバックスなどを渡り歩き、メジャー通算9勝14敗2セーブ、防御率4・81の成績を残している。
ロイヤルズは17日(日本時間18日)にボイヤーの保有権を放棄することを発表。フリーエージェントとなった。本人は日本球界入りを希望しており、球団幹部は「週明けにも決着はつく」と見通しを明かした。虎入りは秒読み段階に入っており、メディカルチェックをクリアし、ビザが取得できれば、交流戦明けの6月中旬にも「阪神・ボイヤー」が誕生する可能性が高い。