前回、横田守さんの話題が出ましたので、今回はエルフの「遺作」です。
95年8月発売。

PC-9801時代の原画マンと言えば、横田守さん。
エルフの「野々村病院の人々」「河原崎家の一族」等のヒット作を初め、スペースプロジェクトの「クローンドール課外授業」、フォスターの「林間学校」など、数々の原画を担当。
「たまご料理」はオムニバス作品。PILの「SEEK」シリーズのCOMAさんも原画に参加していました。
スタジオライン表記ですが、フォスターの「ここは楽園荘」も、横田守さんでしょうね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%AA%E7%94%B0%E5%AE%88Wiki以外にも仕事をされてます。
私、「遺作」で初めて、
エロゲーである必要がある、エロゲーを知りました。
「遺作」ですが、主人公は、健太くんという名の男子学生。
遺作さんが主人公ではありません。
一見、チャラ男で、女の子にもちょっかいを出す、健太くん。
健太「別に理由はないのだが、コンピューターが好きな事を級友に言ってない」分かる分かる。
こちらが遺作こと、伊頭遺作さん。職業、用務員。
映画「13日の金曜日」でいうトコの、ジェイソンです。
遺作さんは、
被害妄想の強い、変態用務員です。終わり。
「もっとも遺作さんは、被害者意識が強いみたいね」それだけだと少し寂しいので、キャンプ地で襲われるバカップルもとい、
用務員の姿をしたジェイソンのえじき達を、ご紹介をします。
ブリっ娘、琴美。主人公の健太くんはベタ惚れなのですが、私には何処が良いのか、さっぱり分かりません。
鉄仮面、美由紀。当時はツンデレなんて単語はありませんでしたが、間違いなく超ツンデレです。
上の2人が、本作のメインヒロイン。個別のハッピーエンド有り。
私は、迷わず美由紀ちゃんから攻略しました。だって、琴美ちゃん、ツマんないんだもん。続いて、
女教師、高島。横田守さんの描く、「スーツを着た髪の長い大人の女」って、どれも同じに見えますね。記号なんでしょうね。
ロリっ娘、理香。他の女の子達にも、ヴザがられているのが、ポイントが高いです。健太くんもウザがっている模様。
ぱんスケ、美緒。女の子のバリエーションのひとつに「不良娘」があった頃です。
「卒業」の新井の影響かも知れません。念の為に書いておきますと、当時から古いタイプの不良でした。
私の子供の頃は、「澪」の漢字は当用漢字ではなかったので、人名に使えませんでした。それだけです。
アバズレ、明美。高島先生と仲悪いです。
早い話、高島先生は、女生徒に男を取られてしまったのですね。「遺作」の面白い所は、相手に対して好意や不快を持っている事で、個人的には、
感情剥き出しの明美ちゃんと高島先生のやり取りが好きでした。
主人公の親友、陣八。陣八くんは新聞部でカメラ好き。健太くんはパソコン好き。
陣八くんと健太くん、
お互い、人に言えない趣味を持つ者同士、仲良くなったのかも知れませんね。
主人公の恋敵、宗光。理事長の息子です。一人だけ制服が違います。これを着ていかないとパパに叱られるんだそうです。
宗光くんは琴美ちゃんの幼なじみで、彼女にラブラブ。
別に私としましては、琴美ちゃんを差し上げても構わないのですが、こんなアホのボンボンにくれてやるのが、ちょっとだけ惜しいので、抵抗しました。
以上が、「遺作」のキャストです。
先ほどの主人公を含む9名、
一方的に遺作さんに恨まれてしまいました。例えば、主人公の健太くんは手紙で呼び出され、

引っ掛かる方も引っ掛かる方ですけど。
残りの8名も、現在使われていない、旧校舎に呼び出され、閉じ込められてしまいました。
普段、開かずの間と化している、旧校舎。
今日は、8/10、登校日。今日みたいに明日も多分、誰も旧校舎へは近づきません。もちろん、変態用務員の遺作さんの事ですから、閉じ込めて終わりで、済むはずがありません。
手始めに、脅しをされます。

単独行動を取った高島先生が見本でした。年の功ですね。
そうです。
誰かをひとりにすると、遺作さんに捕まります。それどころか恥ずかしいビデオまで撮られてしまいます。ひとりが行方不明になる度に、一本、また一本と、ビデオテープが見つかります。
ここは校舎なので視聴覚室があります。さすがは変態の遺作さん。
女性達の貞操の危機!許すまじ、遺作!下手をすると宗光くんもビデオに撮られてしまいますが、
別にいいや。あんな奴。
ここで既にお気づきの方も居ますと思いますが、ゲームCGをフルコンプする為に、
わざと女の子がひとりになりそうな機会を作って、遺作さんにビデオを撮って貰っているような、シチュエーションに陥ります。遺作が憎くて追いかけていたら、いつの間にか遺作の変態プレイに手を貸していたという始末。
これは巧い。エロゲーである必要がある、エロゲーを「遺作」で知りました。
ついでですが「遺作」の続編で、その名も「臭作」がありますが、
こちらは遺作さんの弟の、臭作さんが主人公。
名付け親、出て来いって感じですが、
本当の名前は、伊作さんとか秀作さんかも知れませんね。
ともあれ今度は、変態用務員の臭作さん視点。
女子寮の風呂場やらトイレやらに、隠しカメラやビデオを設置して、盗撮。
それをネタに女の子の体を頂いてしまおうという内容のゲームです。スミマセン、どうやっても弁解しようがないゲーム内容です。
映画「13日の金曜日」のジェイソンが主観視点の「ジェイソンNYへ行く」という映画がありましたように、ホラーでは無く、むしろコメディ。
この「臭作」も、コント色が強いです。ホラーの方が良かったんですけどね。
「遺作」は名作だと思います。
- 2008/05/22(木) 22:10:20|
- PC-9801
-
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<管理人のみのコメント>は、<最近のコメント>に載らないので…。
お力になれなくて、スミマセン。
- 2008/08/04(月) 20:08:57 |
- URL |
- 美紀 #X.Av9vec
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横田守の作品って結構昔からあったんですね。ここは楽園荘とか好きですね。
- 2009/05/30(土) 22:24:11 |
- URL |
- kisaragikumi #-
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>横田守の作品って結構昔からあったんですね。
wikiに載ってない仕事もありますよね。「ここは楽園荘」は、横田守さんの仕事では、結構有名な方だと思うんですけどね。
私も遊びましたけど、オチを書いちゃっていいのかな?
叔父にマンションの管理人を任された、主人公(プレイヤー)。
マンションの住人が全て、叔父の愛人だった。という話。 でしたよね?
- 2009/05/30(土) 22:53:56 |
- URL |
- 美紀 #X.Av9vec
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