寺山修司:没後30年 朗読でしのぶ /青森
毎日新聞 2013年05月05日 地方版
県出身の詩人、寺山修司の没後30年のイベントが4日に行われた三沢市寺山修司記念館では、大勢のファンが寺山ワールドに引き込まれていた。
メインは俳優の三上博史さんの野外ライブ。三上さんは寺山が監督した映画「草迷宮」(79年)の主演でデビューし、寺山主宰の「天井桟敷」でも活動。三上さんは「寺山の30年の不在を埋めることはできないが、言葉を聞いてほしい」と詩や短歌、エッセーを朗読した。
また、別の会場では、青森大の学生や、同館の佐々木英明館長が熱のこもった朗読を披露。舞踏家の福士正一さんが独特の動きの舞で寺山をしのんだ。【伊藤奈々恵】