2013-05-07 22:10:55

TPP(環太平洋経済協定)について

テーマ:ブログ

政府がTPPに交渉参加することを表明しました。
TPPは環太平洋地域の国々による経済の自由化を目的とした経済連携協定のことです。
今後ますます地球規模のグローバル経済が拡大していくことを踏まえればTPP交渉に参加することは自然なことだと思います。

国内では、特に農業分野で反対の声が高いようです。
関税撤廃により、安価な農作物が大量に輸入されれば国内の農業は壊滅的な打撃を受けることを懸念すれば当然のことでしょう。

だからといって、日本の農業は『座して死を待つ』だけでしょうか。
決してそんなことはありません。

いまこそ農業を『業として』成立させるための企業努力を行うべきではないでしょうか。
過去、日本でも輸入自由化となった農作物がありますが、高品質な農作物を送り出し、外国産との差別化を計った実績もあります。
勿論、そのための育成・支援は国が責任を持って推進していくべきでしょう。

食糧自給率が高いフランスでは1960年代から構造規制(農地・農家の集約化)を計ったことは有名ですし、さらに厳しくなった国際競争で、農業を経営体・企業体としていく育成策が2004年から取られているそうです。

このように、適切な政策やその主体の努力があれば、高品質かつ多くの生産を確保することができますし、それが輸出産業として経済的な効果を生むと同時に、食料自給率を高めているということが、フランスの例からもよくわかります。

私は何でもかんでも自由化すべきとは思っていません。
まずは日本の国益を守るため、育てるためにTPP交渉の場において日本の立場を明確に主張していくべきだと考えています。

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