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【サッカー】

ベッカム 涙の有終アシスト

2013年5月20日 紙面から

◇パリ・サンジェルマン3−1ブレスト

 【ロンドン原田公樹】さらばベッカム、涙のラストアシスト−。サッカーの元イングランド代表主将で、今季限りでの現役引退を表明したフランス1部リーグ、パリ・サンジェルマン(PSG)のMFデービッド・ベッカム(38)が18日、パリでブレストとのホーム最終戦に主将として出場し、CKからアシストをマーク。2月からプレーしたPSGの地元でファンに最後の雄姿を見せた。試合は3−1で勝利。後半38分に交代を告げられると仲間と抱き合ってピッチを離れ、総立ちのスタンドから拍手を送られて感極まった。

 現役最後のホーム最終戦、ベッカムは右ボランチとして先発すると、前半31分にCKでマトゥイディのゴールをアシスト。黄金の右足でホームのファンを魅了した。これが世界的スーパースターの見納めとあって、場内は異常な興奮に包まれた。

 後半38分に交代を告げられる。4万4983人で埋まった場内はスタンディングオベーション。ベッカムは再び涙にくれながらチームメート一人一人と抱き合い、ピッチを去った。

 試合後、同僚から胴上げされ、ベッカムの体は何度も大きくパリの夜空に舞った。「最後は感情を抑えられなかった。チームメート、スタッフ、ファンのみんなに、ありがとうと言いたい。ここでキャリアを終えられることは特別だ。何ものにも変えがたい」と目を潤ませながらスピーチ。さらに「チャンピオンのままキャリアを終えたかった。ピッチを去るのは悲しいが、プロ生活のなかで、欲しいものは全て手に入れた。とても幸せだ」と語り、大きな拍手を浴びた。

 PSGは26日にリーグ最終戦として敵地でロリアン戦を戦うが、ベッカムは「分からない」と話し、遠征に帯同しない可能性を示唆した。これがベッカム現役最後の試合になる可能性が高い。1990年代後半からサッカーだけでなく、“ソフトモヒカン”に代表されるファッションやライフスタイルなど、世界に旋風を巻き起こしたスーパーヒーローが、ついにユニホームを脱いだ。

 

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