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手塚治虫さん「メトロポリス」など未発表原稿公開へ5月17日 23時20分
日本を代表する漫画家、手塚治虫さんがデビューから3年後に書き下ろした漫画「メトロポリス」などの未発表の原稿が新たに見つかり、来月、東京で一般公開されることになりました。
公開されるのは、B6サイズの9枚の原稿で、手塚治虫さんと交流のあった漫画家の松本零士さんが自宅で保管していました。
このうち3枚は、手塚さんがデビュー3年後の昭和24年に発表し、初期の金字塔的作品と呼ばれた漫画「メトロポリス」の原稿です。
近未来の地球を舞台にした人造人間の物語で、主人公が野球をする姿や爆弾のようなものを投げる一場面が描かれていますが、出版された単行本にはこの場面が一切、登場しません。
このほか、手塚さんの初期の作品「有尾人」や「一千年后の世界」の未発表の原稿もあります。
さらに、タイトルが不明の原稿も1枚見つかり、セリフなどから、手塚さんの創作ノートに残されている構想段階の作品の一場面ではないかとみられています。
これらの原稿が出版の際に使われなかった理由は不明ですが、手塚プロダクションでは、初期の作品作りの過程を知る貴重な資料だとして、来月29日から東京・江東区の東京都現代美術館で開かれる特別展で一般公開することにしました。
松本零士さんの自宅には、このほかにも手塚さんの原稿が6枚あるということです。
松本さんは「生原稿の温かみや迫力が伝わってくる。偉大な作家の若き日の貴重な遺産だ」と話しています。
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