一回、先頭打者で左翼に1号ソロを放った西岡(撮影・岡田亮二)【拡大】
(セ・パ交流戦、阪神9-5ソフトバンク、2回戦、1勝1敗、18日、甲子園)チームに漂う沈滞ムードを一発で振り払った。高々と上がった打球は浜風に乗ってグングン伸び、左翼ポール際に着弾。西岡がベンチ前でのお決まりのポーズの中心に初めて立った。
「1打席目にインパクトのあることをやりたいと思っていた。藤井彰さん、能見さんがホームランを打って僕だけ取り残されている感じだったので、やっと打ててよかった」
11打席安打がないまま入った一回の打席。ソフトバンク先発は沢村賞右腕の摂津だ。0-1からの2球目。外角の直球を一閃。観客席も、ベンチも心待ちにしていた虎1号だ。日本では2010年10月9日のCS西武戦(西武D)以来。先頭打者アーチは同年9月20日の楽天戦(Kスタ)以来、通算18本目だ。得意の先制攻撃で、主導権を引き寄せた。
交流戦に入り、3試合で内野安打1本だった。リードオフマンの不振がチームの3連敗につながった。この日の試合前練習はグラウンドに姿を現さず、自ら志願をして、水落打撃投手と室内練習場でひたすら打ち込んだ。