2013.5.19 05:02

阪神・藤浪の調整登板、中西コーチ“強行”視察へ(2/2ページ)

キャッチボールを行う藤浪。回復は順調だ

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 詳細はカーテンの向こう。でも、威勢のいいブルペン捕手のかけ声とミット音が関係者通路まで響いていた。ブルペンでの投球練習を終えた藤浪も手応え十分のようだ。

 「前回より強めに投げました。感触はだいぶ良くなりました」

 ギアをひとつ上げた38球だった。背中から腰への張りを訴え、登録抹消となったのが11日。その後、1軍に帯同しながら患部の回復を待ち、26日の日本ハム戦に向け、キッチリと合わせてきた。

 19日からはチームに帯同せず、鳴尾浜で練習をする。登板間隔が空くため予定されている21日の育成試合・四国IL選抜戦(鳴尾浜)で先発する。3回を投げる見込みで、それに合わせて、1軍の投手部門を統括する中西コーチが強行日程で駆けつける。

 「とんぼ返りで、見にいくよ」

 1軍は西武戦(西武D)を20日で終え、翌22日から始まるロッテ2連戦(QVC)への移動日。中西コーチが往復1200キロ以上、電車に揺られ、黄金右腕の最終調整を見守る計算だ。

 1軍復帰戦は野手・大谷との激突が確実で前売り券も完売している。ライバルのフルスイングに全力投球で応える。その下地が完成しつつある。

(紙面から)