『EVE burst error』
こんにちは。
今回レビューする作品はイマジニアより1997年に発売された
セガサターン用ソフト『EVE burst error』です。

<概要>
【小次郎編】
売れない私立探偵天城小次郎。
彼に久々に舞い込んだ依頼は、とある美術品の捜索だった。
いかにも怪しげな依頼人にどことなく胡散臭いものを感じつつも、
高額な報酬に惹かれ依頼を受ける小次郎。
持ち前の勘と行動力で徐々に事件の謎に迫っていく彼だったが、
やがて恐るべき陰謀に巻き込まれて行く。
【まりな編】
国家機関の天才(天災?)エージェント北条まりな。
久々に日本に帰ってきた彼女に与えられた指令は、
エルディア国大使令嬢の護衛という任務だった。
次から次へと現れる謎の刺客をことごとく撃退してゆくまりな。
しかし次第に過激さを増して行く襲撃者に彼女は徐々に追いつめられて行く。
果たしてまりなは真弥子を守り抜くことができるのか。
(以上、説明書より抜粋)
PC98の名作サスペンスアドベンチャーを移植。
後に多くの続編が生まれることになりますが、それらの原点である第1作目です。
主人公は
私立探偵『天城小次郎』
国家機関のエージェント『北条まりな』
の2人。
お互いに面識の無いこの2人を、自由に切り替えながら物語を進めていく
『マルチサイトシステム』を採用。
片方の行動がもう片方に影響するため、よく考えて頻繁に切り替える必要があります。
一方は美術品の捜索、もう一方は要人警護、と
最初こそ別件を追い掛けている2人ですが、ストーリーは徐々に絡み合い、
やがて驚愕の真相へとたどり着いていきます…。
迫る猟奇殺人犯。禁断のサイコスリラー。その果てに待つものとは…。
マルチサイトシステムの紡ぐ一幕の夢物語をお楽しみください。
<レビュー> ※ネタバレを含む可能性があります。未プレイの方はご注意ください。
○名システムから生まれた名場面
このゲームの一番の売りである、
物語に立体感を与える『マルチサイトシステム』。
これをどういう風に生かしてくるのかがすごく楽しみでしたが、
終盤の端末前での主人公2人のやりとりは、期待を上回る正に真骨頂。
「異なる場所でリアルタイムに進行する(しかも一分一秒を争う!)場面を
プレイヤーに同時に体験させる」という非常に複雑かつ困難な表現を、
システムを駆使することで見事に成功させています。
HDにインストールするPC98版に比べてスピーディーさに劣るという欠点を考慮し、
このシーンにCD入れ替えを発生させなかった配慮も良かったです。
(前半は主人公交代時にCD2枚を入れ替えるが、後半はCD1枚ですむ)
このおかげで、緊迫感を損なうことなく
常にハラハラさせられる名場面が生まれたのかな、と。
何にせよ、システムの長所を最大限に生かした
素晴らしいアイディアだと思います。
○随所に設けられた見所は盛りだくさん…過ぎ?
上記の他にも、盛り上がるポイントはたくさん用意されてます。
序盤こそわりとゆったりしたペースで進んでいきますが、
孔さんの家に忍び込むところあたりから一気にボルテージが上がっていき、
その後も冷めることなくラストまで持続する緊張感。
特に、二階堂くんとオジサマがシナリオに与えた影響は大きかったと思います。
終盤でシリアを抱えたオジサマのシーンはよかったですね。
ゲーム中で最も印象に残ってます☆
ただ、謎解きに関する部分はちょっと伏線多すぎで複雑すぎる気が…。
例えば、アルファベットのダイイングメッセージ。
後ろ手で逆さまってのはすぐわかりましたが、じゃあ結局…どんな意味が??
ラストの犯人入力にしても、それ自体は非常にいいアイディアだと思うのですが、
間違える前提の高難度になっているのもちょっと…。
(間違えると、ほぼ答えを示す追加映像が流れる救済措置はある)
この辺りはどちらかというとマニアックな層が多い
PCユーザーを狙ってのことだと思います。
いろんな人の行動にいろんな意味があって、
何度もプレイし理解することでそれらを紐解いていく面白さ。
もちろんそういうのもアリだし、十分に理解できますが、
コンシューマー寄りにもうちょっと気を配ってくれたら、
もっと良かったなぁと思います。
○移植時の修正がもっと丁寧なら…
PC版と言えば。
セガサターン版では、オリジナルにあった性的な描写(いわゆるHシーン)が
移植時にまるごと別の表現にすげ替えられています。
ただ、なぜかその前後の文章には修正が加えられていない(或いは不十分な)ため、
例えばありもしなかった行為を主人公が回想するなど、
話の整合性が取れない箇所がいくらか見られました。
ストーリーの本質には影響はなく、その点では問題ないのですが、
物語を「読ませる」アドベンチャーとしては結構大きい欠点だと思います。
元々のシナリオがとても練られてできているだけに、
こういう些細なところで評価を下げてしまうのは、ちょっともったいないです。
テストプレイで気付かなかったのかな…?
○総評
独自のシステムをうまく使いこなした、奥深いシナリオが肝。
ボイス追加にこだわりがなければ、PC版がオススメ。
今回レビューする作品はイマジニアより1997年に発売された
セガサターン用ソフト『EVE burst error』です。
<概要>
【小次郎編】
売れない私立探偵天城小次郎。
彼に久々に舞い込んだ依頼は、とある美術品の捜索だった。
いかにも怪しげな依頼人にどことなく胡散臭いものを感じつつも、
高額な報酬に惹かれ依頼を受ける小次郎。
持ち前の勘と行動力で徐々に事件の謎に迫っていく彼だったが、
やがて恐るべき陰謀に巻き込まれて行く。
【まりな編】
国家機関の天才(天災?)エージェント北条まりな。
久々に日本に帰ってきた彼女に与えられた指令は、
エルディア国大使令嬢の護衛という任務だった。
次から次へと現れる謎の刺客をことごとく撃退してゆくまりな。
しかし次第に過激さを増して行く襲撃者に彼女は徐々に追いつめられて行く。
果たしてまりなは真弥子を守り抜くことができるのか。
(以上、説明書より抜粋)
PC98の名作サスペンスアドベンチャーを移植。
後に多くの続編が生まれることになりますが、それらの原点である第1作目です。
主人公は
私立探偵『天城小次郎』
国家機関のエージェント『北条まりな』
の2人。
お互いに面識の無いこの2人を、自由に切り替えながら物語を進めていく
『マルチサイトシステム』を採用。
片方の行動がもう片方に影響するため、よく考えて頻繁に切り替える必要があります。
一方は美術品の捜索、もう一方は要人警護、と
最初こそ別件を追い掛けている2人ですが、ストーリーは徐々に絡み合い、
やがて驚愕の真相へとたどり着いていきます…。
迫る猟奇殺人犯。禁断のサイコスリラー。その果てに待つものとは…。
マルチサイトシステムの紡ぐ一幕の夢物語をお楽しみください。
<レビュー> ※ネタバレを含む可能性があります。未プレイの方はご注意ください。
○名システムから生まれた名場面
このゲームの一番の売りである、
物語に立体感を与える『マルチサイトシステム』。
これをどういう風に生かしてくるのかがすごく楽しみでしたが、
終盤の端末前での主人公2人のやりとりは、期待を上回る正に真骨頂。
「異なる場所でリアルタイムに進行する(しかも一分一秒を争う!)場面を
プレイヤーに同時に体験させる」という非常に複雑かつ困難な表現を、
システムを駆使することで見事に成功させています。
HDにインストールするPC98版に比べてスピーディーさに劣るという欠点を考慮し、
このシーンにCD入れ替えを発生させなかった配慮も良かったです。
(前半は主人公交代時にCD2枚を入れ替えるが、後半はCD1枚ですむ)
このおかげで、緊迫感を損なうことなく
常にハラハラさせられる名場面が生まれたのかな、と。
何にせよ、システムの長所を最大限に生かした
素晴らしいアイディアだと思います。
○随所に設けられた見所は盛りだくさん…過ぎ?
上記の他にも、盛り上がるポイントはたくさん用意されてます。
序盤こそわりとゆったりしたペースで進んでいきますが、
孔さんの家に忍び込むところあたりから一気にボルテージが上がっていき、
その後も冷めることなくラストまで持続する緊張感。
特に、二階堂くんとオジサマがシナリオに与えた影響は大きかったと思います。
終盤でシリアを抱えたオジサマのシーンはよかったですね。
ゲーム中で最も印象に残ってます☆
ただ、謎解きに関する部分はちょっと伏線多すぎで複雑すぎる気が…。
例えば、アルファベットのダイイングメッセージ。
後ろ手で逆さまってのはすぐわかりましたが、じゃあ結局…どんな意味が??
ラストの犯人入力にしても、それ自体は非常にいいアイディアだと思うのですが、
間違える前提の高難度になっているのもちょっと…。
(間違えると、ほぼ答えを示す追加映像が流れる救済措置はある)
この辺りはどちらかというとマニアックな層が多い
PCユーザーを狙ってのことだと思います。
いろんな人の行動にいろんな意味があって、
何度もプレイし理解することでそれらを紐解いていく面白さ。
もちろんそういうのもアリだし、十分に理解できますが、
コンシューマー寄りにもうちょっと気を配ってくれたら、
もっと良かったなぁと思います。
○移植時の修正がもっと丁寧なら…
PC版と言えば。
セガサターン版では、オリジナルにあった性的な描写(いわゆるHシーン)が
移植時にまるごと別の表現にすげ替えられています。
ただ、なぜかその前後の文章には修正が加えられていない(或いは不十分な)ため、
例えばありもしなかった行為を主人公が回想するなど、
話の整合性が取れない箇所がいくらか見られました。
ストーリーの本質には影響はなく、その点では問題ないのですが、
物語を「読ませる」アドベンチャーとしては結構大きい欠点だと思います。
元々のシナリオがとても練られてできているだけに、
こういう些細なところで評価を下げてしまうのは、ちょっともったいないです。
テストプレイで気付かなかったのかな…?
○総評
独自のシステムをうまく使いこなした、奥深いシナリオが肝。
ボイス追加にこだわりがなければ、PC版がオススメ。
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