EVE burst error
| STORY |
「天城小次郎」は超一流の腕を持つ探偵だが、海辺の倉庫街に事務所を構えている せいか、なかなか依頼人に恵まれず、うだつのあがらない日々を送っていた。 そんな時、小次郎の元に、絵画捜索の依頼が舞い込んできた。捜索期限は二日、 詮索無用という胡散臭い依頼ではあったが、破格の報酬に惹かれ依頼を受けてしまう。 一方、内閣調査室のエージェントである、「法条まりな」は新たな任務の為、 アメリカから日本に帰国していた。帰国してからの初めての任務は、中東の小国 「エルディア」大使の娘、「御堂真弥子」を護衛する事。だが、護衛初日から 真弥子の身に次々と危機が襲いかかる。異なる主人公と異なる事件。 この二つの事件は密接に絡み合って行く事になる。 |
| シナリオ(S) |
今でこそ、複数の主人公の視点で展開される作品というのは 結構ありますが、このバーストエラーや前作「DESIRE」は美少女ゲーム において、多視点物の元祖となった作品ですね。複数の事件が絡まりあい、やがては一つに収束していく・・・というパターンも 、この作品から始まった物だと思いますし。 このSS版は元々PC98の移植になりますが、初出が10年前にも かかわらず、今の作品と比べても決して見劣りしない秀作だと思います。 特に二つのシナリオがだんだん交差していく後半は必見です。(笑) 未プレイの方はぜひ購入を。 |
| システム(B) |
この作品の目玉が、二人の主人公視点で進めていく 「マルチサイトシステム」ですが、このシステムの使い方が凄く旨いです。 ある程度一人の話を進めないと、もう一人の話が進められないようになっているので、二つのシナリオが、同時進行で展開できるように バランスが取れていると思いますし。まあ、これもかの有名な 「ハッキングシーン」の複線だと思いますが。 ただ古い作品だけあって、ゲームの進行をコマンド総当りでやっていくのは 少しツライかも・・・。まあ意味の無いコマンドでも、コメントが面白いので 私的にはあまり苦痛ではなかったんですが。 |
| 音楽(A) |
全体的に良いと思います。元々PC98の音楽をアレンジした物なので、 FM音源っぽい音楽ではあるんですが。(笑)個人的にOPの音楽は お気に入りです。後はEDの曲ですかね。儚げな感じが好きです。 サウンドトラックも二種類ほど発売されていますが、バーストエラーオリジナルサウンドトラックの方(古い方)が、オリジナル音源に近いですね。 EVEオリジナルサウンドトラック(新しい方)は、多分PS2版の音源だと 思いますので。(未購入なので確認していないんですが。) |
| 総合(S) |
個人的に思い入れのある作品なので、総合評価Sです。(笑)最初SS版を プレイした時には、この作品が元々PCの年齢指定物の移植という事を 知らなかったので、それまで美少女ゲームの類を馬鹿にしまくっていた 私にとっては衝撃でしたね〜。(笑)それ以来、美少女ゲームに開眼して しまい、PC作品を買いまくったというのは遠い思い出です。(爆) まあそれほどの影響力を持っている秀作だと思いますが、 後の続編作品はシナリオライターが代わっているせいか、あまりおすすめ できないですね。(汗)一応、PS2にも移植されていますが、おすすめは このSS版ですね。PS2はキャラデザが代わっている上に、 最終の「犯人入力システム」が削除されてますので。 SSを中古で購入してでも、やって欲しいと思う名作ですね。 |