【ワシントン西田進一郎】米国防総省は7日、2012会計年度(11年10月~12年9月)の「米軍の性的暴行に関する年次報告書」を公表した。隊員が関わった性的暴行の報告件数は前会計年度より約6%増の3374件。隊員らへの匿名の調査を基に推計した12年の「望まない性的接触」の被害者は約2万6000人に上り、前回調査(10年)の約1万9000人から大幅に増えた。ヘーゲル国防長官は記者会見で、性的暴行を深刻な問題ととらえるよう「文化を変える」と表明した。
同省によると、隊員が被害者または加害者として関わった性的暴行の件数は、11会計年度の3192件より182件増えて3374件。また、抽出調査では「望まない性的接触」の被害にあった女性隊員の割合は6.1%、男性隊員の割合は1.2%で、全体の人数で試算すると計約2万6000人となった。
2013年05月08日 20時53分