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2013年5月19日 (日曜日)

「世に盗人の種は尽きまじ」現代の悪党

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 警視庁が公募した「母さん助けて詐欺」のネーミングに賛否両論があるそうだ。
 警察幹部では「話題を集めただけでも効果があった」と見ているし、高齢者からも「特徴を表している」と好評だと言う。
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 今月の警視庁広報誌「広報けいしちょう」59号 に「母さん助けて詐欺」特集が掲載されていた。
 警視庁では、5月12日、「ツイッター」などで公募していた「振り込め詐欺」の新名称を「母さん助けて詐欺」と発表した。

 ここ10数年来、息子になりすました犯人のウソ電話にだまされて大金を渡してしまった母親達が日本中になんと多いことか。
 家族が心配することをネタにして、大金を振り込ませたり、仲間に自宅辺りまで受け取りに行かせる。
 日本人の強い家族愛に付け込む卑劣な犯行だ。
 被害者になる人も、平常心なら「騙されるはずがない」と思うのだが、巧妙な犯人からの電話によって、一気に催眠状態にはまり全てを信じて行動している。

再現音声
振り込め詐欺犯人が掛けてきた電話の内容を再現したものです。
(警視庁ホームヘージから )
 再生はこちらから :再生時間 約 4分56秒(WMA形式 746KB)
 再生はこちらから
 :再生時間 約 6分27秒(WMA形式 975KB)
 再生はこちらから
 :再生時間 約 5分17秒(WMA形式 798KB)

 かつては、ひったくり同士が奪った金額を競い合っていたそうだが、最近は「振り込め詐欺」、いや「母さん助けて詐欺」で騙した金額の多寡を競っているそうだ。
 
 対策として警視庁では、加害者を増やさないとして、自動録音出来る装置を高齢者宅を中心に1万5千台を設置するという。電話には電話で対策をとることも効果的と思うが、一番の抑止効果は、平素からの家族同士の語らい、コミュニケーションであろう。

 「石川や 浜の真砂は 尽きるとも 世に盗人の 種は尽きまじ
 という句は石川五右衛門の辞世の句だが、「振り込め詐欺」いや「母さん助けて詐欺」の報道を知るたびに、この句を思い出す。
 現代社会の悪党どもを一網打尽にしよう。
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 振り込め詐欺に自動録音で対抗 高齢者宅中心に1万5千台設置へ
    2013.3.21 18:09
 振り込め詐欺事件の被害防止を図ろうと、警視庁は21日、東京都内の高齢者477399p宅などに通話内容を自動録音する装置を設置し、運用を開始した。過去の被害者宅を中心に計1万5千台を順次設置する。
 同庁によると、装置ははがき大の大きさ。電話がかかってくると、通話先に「振り込め詐欺の犯罪被害防止のため会話内容が自動録音されます」などとメッセージが流れ、録音される。メッセージを流さない設定にして秘密で録音することも可能。録音内容は警察官が収集、余罪の照会や分析にあてるという。
 昨年都内で発生した振り込め詐欺は2274件、被害総額は計約81億円といずれも前年より大幅に増加。認知件数も約1万1千件にのぼっており、同庁幹部は「犯人側が警戒して被害を未然防止する効果が期待できるほか、捜査資料の蓄積にも役立つ」と期待を寄せる。
 装置を設置した豊島区東池袋の無職、鍋倉テイ子さん(78)は「家族が一人増えたようで心強い。5年ほど前に長女の夫を名乗る男から電話があり、だまされそうになった経験がある。今度かかってきたら犯人を捕まえたい」と話した。

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