小説・「EVE burst error PLUS―サヨナラキョウコ、サヨナラセカイ (ファミ通文庫)」を読んだ感想
サヨナラキョウコ、サヨナラセカイ。
今回の話はバーストエラーの後日談的な内容であります。
再び<テラー>の魔の手がプリシアを襲う。
ていうか、やっぱ今回も面白い内容をやっておりましたよ。
んで、前作/等々は桂木弥生サイト多めでしたが、
今回のサイトは氷室恭子ってのもポニーテールって感じでしょうなあ。
ええ、この作者様においてのポニテの氷室のキャラクター像が掘り下げられておりました。
(小説・「EVE burst error PLUS―サヨナラキョウコ、サヨナラセカイ (ファミ通文庫)」を読んだ感想)
で、今回の一冊はバーストエラーの後日談であります。
あのトリスタン号事件の悲しい結末。
…それから一週間後…。
プリシアがエルディアへと帰国する前に起こった新たな狂気。
消えたはずのテラーが再び現れた。
プリシアが救いを求めるのは、やっぱり小次郎しかいない。
そして小次郎の助手となった氷室恭子と小次郎のサイトによって事件は描かれていきます。
ていうか、こういう小説は良きかな良きかな。
自分が読んだ限りではちゃんと後日談として、
それぞれのキャラクターの今日そして明日が描かれておりました。
後のロストワンのことも少し夢的に触れてますね。
これは氷室恭子をキョウコとしてのある意味でマルチサイトを使った手法だと思いますよ。
神の視点とでも申しましょうか。
ていうか、この本が発売された時点では、
すでにロストワンもやってるユーザー層が手に取る一冊だと思いますから。
とまあ、時系列的に言うと、
バーストエラー ⇒ 今回の小説 ⇒ ロストワン…って感じ。
他にもEVEシリーズはゲームとか小説とかありますが、
あくまで今回の小説も後日談のオリジナルエピソードですからね。
別に小説系のを読まなくてもゲームの方だけで話は分かります。
ただ、この手のオリジナル小説には、
作者様方による作品への解釈とかにも触れられたりするのだと感じますね。
少なくても今一連の同作者様の小説ならば桂木弥生や氷室恭子への掘り下げも行われておりますから。
EVEシリーズのキャラについて深みが欲しいなら、ここ何冊かの小説は読んでおいて損はありません。
しかし、小次郎さんも女性にモテる男ですからなあ。
ねえ、こうして読んでいると…弥生さんの切ない女心ですなあ。
んで、氷室のポニーテールへのこだわりであります。
この小説ではそれが描かれているのでございます。
氷室恭子という女性像でありますよ。
やっぱ氷室はEVEキャラ人気的にもランキング上位層でしょうからなあ。
こうしてキャラ像が掘り下げられているのは好みはさておき好感度はありますよ。
で、バーストエラーにもあった氷室と小次郎のお風呂シーンか。
お風呂は今回も使われておりますね。
つまり別に昨日じゃないけど昨日という過去で、
これが氷室恭子の今日で、そして未来のキョウコという…
つまり今回の一冊には「…過去、今日、未来…」が入ってもいるのでしょうなあ。
とにかく内容的にも面白い一冊なので、バーストエラー遊んだ人なら読んでみるのもありだと思いますね。
んで、ある意味では、まさかのロストワンは夢だった…
と い う 見 方 に す る こ と も 可 能 だ と 思 い ま す か ら ?
しかし、あのロストワンの世界が終わる日っつーても、
その後にはEVE TFAとかある流れでございますからねえ?
つーか、自分もロストワンは相当前に遊んだきりなので、ぶっちゃけ話の内容がロスト…湾?(マテ(笑)
EVE burst error PLUS―サヨナラキョウコ、サヨナラセカイ (ファミ通文庫)
でも、この一冊には伏線が仕込んであるのですよ。
EVEは"速い"。だからみんな死んでしまう……。
ぼんやりとロストワンについて思い出しても来ましたが、
これってあのウィルスを指しているのであろうという伏線デスよ。
氷室の「……わたしと一緒にいてくれる?」という発言に、
小次郎は「いいぜ」と答えたのでありました。
とまあ、こうしてロストワンに対しての小次郎と氷室への描写を深めてもおられるのだと思います。
そして今回の締めくくりであるエピローグを、
おはようで、世界。またで、逢えたね。
とか何とか…と終わらせているのは、
今作「サヨナラキョウコ、サヨナラセカイ」の逆説で救いっていうか…
これこそがプラスの感覚になるんだろうなあ。
イヴ・バーストエラー…プラスか。
で、そう見るとだ…今作中の新型ゲーム機とソフトについて気になったようだ。
けど、おれの中にある氷室恭子という女性像は、
やっぱ調教し甲斐のある…ねえ?
ですから氷室のポニーテールはそのための…ねえ?(笑)
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