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【サッカー】

興梠が点火! 浦和6点

2013年5月19日 紙面から

浦和−鳥栖 後半、ヘディングで3点目のゴールを決める浦和・興梠(奥左)=埼玉スタジアムで

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◇J1第12節 浦和6−2鳥栖

 浦和の新エースが口火を切り、引き離し、沈めた。

 今季最多6得点。2005年10月柏戦(駒場)の7得点以来、実に8年ぶりのゴールラッシュで鳥栖を蹴落とした大勝劇。4得点に絡んだFW興梠は安堵(あんど)の息を吐き、歓喜ではなく殊勝な言葉を紡いだ。

 「チームのために動いて、結果として自分がゴールできればいい。みんなのため、チームのために一生懸命やった結果です」

 先制は阿部のPKだが、殊勲は興梠の打開力だった。前半26分。敵陣ペナルティーエリア内へ侵入すると、2度のシュートフェイクでDF呂成海のファウルを誘った。スコアよりもさらに大きく見える個人技術の差。最も際立ったのは、興梠の圧巻のスピードとアイデアだった。

 ノッてきた男は止められない。後半20分、平川の右クロスに頭で合わせた。前節の鹿島戦は“誤審”ゴールに揺れたが、「それよりもオフサイドポジションではない動き出しをしないと」と、正真正銘のヘッド弾で移籍後初の2戦連発。後半35分に原口の得点を「スルーじゃなくて空振り」(興梠)でアシストすると、同44分には高精度のクロスで那須の公式戦4戦連発をおぜん立てした。

 スタンドでは日本代表のザッケローニ監督が視線を送っていたが…。「(代表への)熱い思いはない。代表よりもチーム。チームのためにやるだけ」。浦和に身をささぐ興梠の血管は、誰よりも力強く脈打っている。 (松岡祐司)

 

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