2回裏無死、左中間に先制ソロを放つバレンティン=神宮球場
|
 |
◇ヤクルト5−3ロッテ
ヤクルトは本塁打攻勢で逃げ切った。2回はバレンティン、3回は中村、4回はバレンティンがソロを放ち、5回は比屋根の2ランで加点。小川は6イニング無失点で4月27日以来の白星。ロマンは来日初セーブ。ロッテは3連敗。
◇
敵味方合わせて7発の本塁打が飛び交う、季節外れの『神宮花火大会』。前夜は畠山の逆転サヨナラ満塁弾で劇的勝利に酔い、この日は5回までに4イニング連続本塁打で5点をリード。だが9回、抑えの山本哲がまさかの3発被弾で爆勝ムードは一転。1発出れば逆転のピンチを切り抜けての連勝に、小川監督は「ともかく勝てたんで。小川も点を与えず、よく粘って投げてくれた」と、胸をなで下ろした。
チームトップ4勝目がかかっていたルーキーの小川も「最後まで野球は分からないなと思いながら、救援投手を信じて見ていた」と、ほっとしたようだ。打たれながらも、要所を粘り強く抑えた「和製ライアン」の投球が逃げ切りに効いた。
ヤクルトの新人投手としては44年ぶり4人目となる4月中に無傷の3勝を挙げたが、ここ2戦は勝ちなし1敗。「前回の反省を生かし、ピンチでもカーブを使って大胆に行くところは大胆に行った」と緩急で再三のピンチをしのぎ、ホームラン風も「半速球やシュートなど引っ張られる球に注意し、1球1球意志のある球を投げられた」と、6イニングを無失点に抑え白星を手にした。 (竹村和佳子)
この記事を印刷する