中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > グランパス > グラニュース一覧 > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【グラニュース】


ピクシーと戦い抜く 今こそ結束

2013年5月19日 紙面から

 名古屋グランパスはアウェーで鹿島に1−3で敗れ、4年ぶりの4連敗。最近6試合で勝ち点1しか得られていないが、久米一正GM(57)らフロント陣は、ドラガン・ストイコビッチ監督(48)のシーズン途中での解任をあらためて否定。補強などのてこ入れもせず、現有戦力での巻き返しを誓った。大宮は湘南を2−1で退け、勝ち点29で首位をキープした。

◆鹿島3−1名古屋

 ぼうぜん自失だった。試合終了と同時にストイコビッチ監督はぐったりとベンチに腰を下ろし、5分以上も無言で芝を見つめていた。

 ここ6試合で獲得した勝ち点は「1」。しかも5敗のうち3度の逆転負けを喫した。「このままゲームのたびに負けると、J2に落ちるという事実が待っている」。試合後の会見では、まるで他人事のようなコメントまで口をついた。敗れても怒りのエネルギーにあふれていた指揮官の姿は、そこにはなかった。

 それでも久米GMはシーズン途中での監督解任をキッパリと否定した。「ここにきてドタバタもガタガタもしない。クラブのレジェンド(伝説)を、そんなやすやすと切れますか? 2010年に優勝させた功労者でもある。監督、選手、フロントが一体とならない限り、この暗いトンネルは抜け出せない」。昨年のG大阪や神戸は、監督交代が裏目に出てJ2に降格した。解任は一時的なてこ入れにはなるが、もろ刃の剣でもある。

 また、夏の補強についても「みんなでこの船に乗って走ってきた。このメンバーで1年間戦い抜く」と否定した。福島副社長も「人事面では何も考えていない。われわれはフルサポートする姿勢に変わりはない」と明言。現場とフロントの一丸を強調した。

 09年5〜7月に喫して以来、4年ぶりの4連敗。14位と順位は変わらないが、残留争いは現実となった。ただ次節を乗り切れば、約1カ月半もの中断期間に入る。6月中旬には10日間の飛騨古川キャンプが組まれており、昨年もここでチームは持ち直した。グランパスは20年前のJリーグ創設メンバーのうち、J1の座を守り通している4クラブのうちの1つ。「オリジナル10」のプライドにかけ、荒療治なしでこの難局を乗り越えると決めた。 (宮崎厚志)

◆小川、先制も疲労困憊

 MF小川はチーム最多に並ぶ今季3点目を挙げた。前半24分、DF田中隼のクロスをファーサイドで待ち構え、左足でたたき込んだ。「ジョシュア(ケネディ)が前でつぶれてくれた。自分は入るべきエリアに入ることができた」。この先制ゴールで一時は優位に立ったものの、後半は一方的に攻められて逆転負け。試合後は精根尽き果てた様子で座り込んで取材に応じ、「勝利に結び付かなかったら何の意味もない」と力なく語った。

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ