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【筒井次郎】京都で大学の「都心回帰」が進んでいる。18歳人口が再び減少する「2018年問題」を目前に、キャンパスの魅力を高めて生き残ろうと、大学がしのぎを削る。
同志社大の本部がある京都市上京区の今出川キャンパスに通う学生はこの春から約6600人増え、1・5倍の約2万人になった。25キロ南の京都府京田辺市のキャンパスから文系4学部の1、2年生が移ったからだ。それに伴い、今出川キャンパスを改修し、地下鉄今出川駅と直結させた。
経済学部3年の佐藤弘毅さん(22)は「今出川は近くに遊ぶ場所が多く、バイト代も高い。京田辺の時は授業後はまっすぐ帰るしかなかった」と歓迎する。大学側は「1カ所で一貫させたほうが学部教育の効果を高められる」という。
龍谷大は、1989年に開設した大津市の瀬田キャンパスにある国際文化学部を、2015年に京都市伏見区の深草キャンパスに移す。最も大きい新校舎を建設中で、2千人増の1万1200人が通う予定だ。
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朝日新聞社会部