橋下氏慰安婦発言:米報道官「言語道断で侮辱的」
毎日新聞 2013年05月17日 10時41分(最終更新 05月17日 11時25分)
【ワシントン西田進一郎】米国務省のサキ報道官は16日の記者会見で、日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)の従軍慰安婦に関する発言について「言語道断で侮辱的なものだ」と非難した。米政府が公式の場で、同盟国である日本の政治家を真正面から非難するのは極めて異例だ。
サキ報道官は「戦時中に性的な目的で連れて行かれた女性たちの身に起きたことは、嘆かわしく、とてつもなくゆゆしき人権侵害であることは明らかだ」と強調。米政府として、改めて慰安婦に対する深い同情の念を表した。
そのうえで「我々は、日本が近隣諸国と共に、これら過去に起因する事柄に対処し、それらの国々と前に向かって進んでいけるように関係を深めるよう取り組み続けることを期待する」と語り、歴史認識問題などの克服に向けて日本政府が取り組むよう促した。