'13/5/19
「慰安婦いた事実知って」
元従軍慰安婦の韓国人女性の体験を聞く会が18日、福山市本町の福山延広教会であった。市民グループの日本軍「慰安婦」問題を考える会・福山の主催。慰安婦は必要だったと発言した日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長について女性は「政治家という地位にある人の言葉は重い。元慰安婦は心を痛めている」と話した。
来日したのは吉元玉(キルウォンオク)さん(84)。1940年、13歳の時に「工場で稼がせてやる」とだまされ、古里の平安北道(現在の北朝鮮)から中国・ハルビンの慰安所に連れていかれたという。
70歳になるまで家族にも言えなかったつらい体験。約70人を前に「ここに傷が残っている」。軍刀のさやで殴られたという頭の傷も見せ、暴力に支配された慰安所生活の恐ろしさを語った。
吉さんは「若い世代に慰安婦がいたという事実を知ってもらい、戦争のない世界をつくってもらいたい。二度と自分のような被害者を出さないで」と訴えた。
【写真説明】慰安婦体験を話す吉元玉さん(右)