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風疹予防接種助成を母親要請5月16日 20時24分
自分が風疹にかかったことによって子どもに障害が出て、12年前にその子を亡くした母親が、16日、国などに対して、風疹の流行を止めるためワクチンの接種費用を助成するよう要請しました。
要請したのは、岐阜市に住む可兒佳代さん(59)です。
可兒さんは、31年前、妊娠中に風疹にかかり、そのため、娘の妙子さんは心臓や目などに重い障害があり、12年前、心臓の疾患のため、18歳で亡くなりました。
可兒さんは、去年から続く風疹の流行で妙子さんと同じように目や耳、心臓などに障害が出た赤ちゃんが10人報告され、妊娠中の女性が風疹にかかるケースも相次いでいることに心を痛めています。
このため、16日、自民党の野田総務会長や厚生労働省の担当局長などに対し、風疹のワクチンの接種費用を国が助成するよう要請しました。
これに対して、野田総務会長は「大勢の人にワクチン接種の重要性を知ってもらう啓発は国をあげて早急に進めたい。また、働いている男性が夜遅く接種できる病院を確保したい。財政の支援はすぐには難しいが必ず考える」と答えたということです。
可兒さんは「自分が娘を出産した30年前と状況が全く変わっていない。風疹にかかった女性が不安から中絶を選ぶ可能性もある。風疹の流行を止めるために予防接種を受けていない20代から40代の人にワクチンを接種してほしい」と話しています。
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