日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は18日朝の民放番組で、旧日本軍の従軍慰安婦をめぐる自身の発言について「(メディアに)言葉のちょっとしたところを取り上げられると困る」と述べ、あらためて報道機関を非難した。米国務省からの批判に関しては「光栄だ」とした。
慰安婦発言に関し橋下氏は「当時『世界各国が慰安婦を必要と感じていた』という趣旨だ。『必要』の主語は、僕ではない」と述べ、自身は一貫して容認していないと主張した。
米国務省報道官が「(国務省の)建物の中にいる、みんなが腹を立てている」と批判したことには「非常に光栄だ。沖縄の現状を、国務省にどんどん伝えていきたい」と述べた。
風俗業活用発言に関しては、売買春と誤解されたとした上で「自分の国際感覚のなさが原因だ」と釈明。一方で「米国は自分たちの歴史を直視していない。性的エネルギーをコントロールする本音の議論をやってくれ」と重ねて要求した。
橋下氏は13日、慰安婦について「あれだけ銃弾が飛び交う中、精神的に高ぶっている(旧日本軍の)猛者集団に必要なのは誰だって分かる」と市役所で記者団に述べ、大きく取り上げられた。14日には、ツイッターに報道機関名を挙げ「比較的正確に引用してくれた」と書き込んでいた。
番組では「メディアは全部、橋下嫌いだ」と述べ、引き続き記者会見以外の取材を拒否する意向を示した。(共同)