FRONTIER FRNP304 のCPUを交換する
前回では、割れてしまった液晶パネルの交換までを、紹介させていただきましたが、今回は、CPUを交換するところまでを紹介したいと思います。
先ずは、このノートパソコンの仕様と、現在搭載されているCPU等について、確認しておきたいと思います。
CPU:Intel Celeron T1600(1.66GHz)
Chipset:Intel GL40 + ICH9M
現在搭載されているCPUから、下記の内容が解ります。
コア:Merom-2M
FSB:667 MHz
L2 Cache:1MB
ソケット:Socket P
そこで、このソケット(Socket P)形状、コアが同じプロセスのCPU、それに FSB が現在よりも高い(800MHz)物という事を選考基準に、Intel Core 2 Duo の中からピックアップしてみました。
また、あまり高性能なCPUを選んだとしても、成功しなかった場合困りますので、今現在でコストパフォーマンスの面から考えて、1000円程度で入手可能なCPUでオークションを調べてみたところ、Intel Core 2 Duo T7250 が見つかりました。
仕様は、下記の通りです。
動作周波数:2.0GHz (200MHzx10)
FSB:800 MHz
L2 Cache:2MB
Turbo Mode:2.2T GHz (200x11)
早速このCPUをオークションで物色し、幸運にも送料込みで1000円以下で入手する事が出来ました。
出品者の方の対応が遅く、商品が到着するまでに、かなり時間が掛かりましたが、届いたCPUは、こんな感じです。
オークションで落札し届いたCPU
CPUコアの周りに、カチカチに固まったグリスの塊が付着しています。
CPUコアとCPUクーラーの接着を、完璧に密着させたと思いまして、取り付ける前に、一応綺麗に掃除しておきました。
付着した古いグリスを除去したCPU
準備が整いましたので、いよいよCPUの交換作業の開始です。
先ずは、アダプターを抜き、バッテリーパックを外します。
バッテリーパックを外したところ
次に、CPUとCPUクーラーが収められているカバーを外します。
CPUが収められているカバーとネジ
このカバーは、ネジ2本を外す事で、外す事が出来ます。
カバーを外しますと、CPUとCPUクーラーが見えるようになります。
カバーを外したところ
CPUファンのケーブルを、マザーボードのコネクタから抜きます。
CPUクーラーを固定しているネジ4本を、慎重に少しづつ均等に緩めていきます。
CPUクーラーの傾き等で、CPUコアを欠けさせない為です。
ネジ4本を外しましたら、ゆっくりとCPUクーラーを外します。
CPUクーラーを外したところ
前回にも、ここまでも作業は行っています(オーバーホールした時)ので、CPUの熱伝導グリスは、シルバーグリスが塗布してあります。
CPUは、ソケットにあるマイナスのドライバーを、反時計方向に180度回す事で、外せる状態にする事が出来ます。
CPUを、Celeron T1600 から、Core 2 Duo T7250 に乗せ変えます。
CPUを Core 2 Duo T7250 に乗せ変えたところ
CPUの固定は、ソケットにあるマイナスドライバーで時計方向に180度回す事で、固定出来ます。
CPUのコア部分に、シルバーグリスを薄く均一に塗布します。
シルバーグリスを塗布したところ
CPUクーラーを元の位置に取り付けて、CPUクーラーを固定するネジ4本を、慎重に少しづつ均等に締めていきます。
CPUクーラーの固定が完了しましたら、CPUファンのケーブルを、忘れずにマザーボードのコネクタに差し込みます。
CPUクーラーを固定しファンケーブルを接続したところ
最後にカバーを2本のネジで固定すれば、作業は終了です。
バッテリーパックを本体に取り付け、アダプターを接続し、ドキドキワクワクしながら、電源スイッチを押します。
すると、いつもと同じように電源が入り、FRONTIER のロゴマークが表示されました。
F2キーを押して、BIOS画面を表示させて、CPUの情報を確認してみます。
CPU交換後のBIOS画面
きちんと認識されていて、BIOS上では問題無く動作している事が、確認出来ましたので、BIOS画面を終了させて、OSを起動させてみます。
デスクトップ画面が表示された後、CPUを認識してドライバーが自動的にインストールされるメッセージが表示され、正常にインストールされたと表示されました。
CPUのドライバーがインストールされ再起動が要求されたところ
再起動を要求されましたので、指示に従い再起動を行います。
今度は、何事も無く普通に起動して来ましたが、以前よりも明らかに起動が早くなっています。
起動時間の短縮は勿論ですが、反応速度も良くなり、モッサリ感もかなり解消されています。
交換したCPUが、きちんと動作しているかどうかを、確かめてみます。
確認に使用したソフトウェアは、CPU-Z 1.60 というソフトウェアです。
先ずはCPU交換する前の情報から。
CPU交換前の状態(CPU-Z)
次に交換後の情報。
CPU交換後の状態(CPU-Z)
CPUを交換した事で、どのくらい変わったのかを知る為に、ベンチマークのソフトを使って、数値で比較してみたいと思います。
比較に使用したソフトウェアは、CrystalMark 2004 というベンチマ-ク用のソフトウェアです。
先ずはCPU交換する前の情報から。
CPU交換前の状態(CrystalMark2004)
次に交換後の情報。
CPU交換後の状態(CrystalMark2004)
CPUに関する項目の値が、かなり上昇している事が解りますし、メモリーの項目や他の項目も、値が良くなっている事が解ります。
これだけ値が良くなりましたので、普通の操作でも、体感出来る程良くなりました。
システム情報についても、CPUの交換前と後の情報を、掲載しておきます。
先ずはCPU交換する前の情報から。
CPU交換前のシステム情報
次に交換後の情報。
CPU交換後のシステム情報
エクスペリエンスの値こそ変わりはありませんが、プロセッサの項目は、きちんと認識して表示されています。
では、エクスペリエンスの詳細な項目は、どのように変化したのかを、見てみましょう。
先ずはCPU交換する前の値から。
CPU交換前のエクスペリエンス値
次に交換後の値。
CPU交換後のエクスペリエンス値
プロセッサの値とメモリーの値が、4.5から5.1へと上昇しました。
ほんの少しの投資で、これだけの効果が得られたのには、十分満足しています。
今回交換したCPUより、更に上のランクのCPUへも、成功する可能性があるかも知れませんが、今以上の処理能力は、多分オーバースペックになると思いますし、今回のCPUの交換で、必要十分な速さが体感出来ましたので、十分満足出来ます。
同じような機種をお持ちの方で、少しでもパソコンを早くしたいと思っておられる方々に、良き情報となれば幸いです。
これで、持ち主の方にも、きっと喜んでいただけると思います。
先ずは、このノートパソコンの仕様と、現在搭載されているCPU等について、確認しておきたいと思います。
CPU:Intel Celeron T1600(1.66GHz)
Chipset:Intel GL40 + ICH9M
現在搭載されているCPUから、下記の内容が解ります。
コア:Merom-2M
FSB:667 MHz
L2 Cache:1MB
ソケット:Socket P
そこで、このソケット(Socket P)形状、コアが同じプロセスのCPU、それに FSB が現在よりも高い(800MHz)物という事を選考基準に、Intel Core 2 Duo の中からピックアップしてみました。
また、あまり高性能なCPUを選んだとしても、成功しなかった場合困りますので、今現在でコストパフォーマンスの面から考えて、1000円程度で入手可能なCPUでオークションを調べてみたところ、Intel Core 2 Duo T7250 が見つかりました。
仕様は、下記の通りです。
動作周波数:2.0GHz (200MHzx10)
FSB:800 MHz
L2 Cache:2MB
Turbo Mode:2.2T GHz (200x11)
早速このCPUをオークションで物色し、幸運にも送料込みで1000円以下で入手する事が出来ました。
出品者の方の対応が遅く、商品が到着するまでに、かなり時間が掛かりましたが、届いたCPUは、こんな感じです。
オークションで落札し届いたCPU
CPUコアの周りに、カチカチに固まったグリスの塊が付着しています。
CPUコアとCPUクーラーの接着を、完璧に密着させたと思いまして、取り付ける前に、一応綺麗に掃除しておきました。
付着した古いグリスを除去したCPU
準備が整いましたので、いよいよCPUの交換作業の開始です。
先ずは、アダプターを抜き、バッテリーパックを外します。
バッテリーパックを外したところ
次に、CPUとCPUクーラーが収められているカバーを外します。
CPUが収められているカバーとネジ
このカバーは、ネジ2本を外す事で、外す事が出来ます。
カバーを外しますと、CPUとCPUクーラーが見えるようになります。
カバーを外したところ
CPUファンのケーブルを、マザーボードのコネクタから抜きます。
CPUクーラーを固定しているネジ4本を、慎重に少しづつ均等に緩めていきます。
CPUクーラーの傾き等で、CPUコアを欠けさせない為です。
ネジ4本を外しましたら、ゆっくりとCPUクーラーを外します。
CPUクーラーを外したところ
前回にも、ここまでも作業は行っています(オーバーホールした時)ので、CPUの熱伝導グリスは、シルバーグリスが塗布してあります。
CPUは、ソケットにあるマイナスのドライバーを、反時計方向に180度回す事で、外せる状態にする事が出来ます。
CPUを、Celeron T1600 から、Core 2 Duo T7250 に乗せ変えます。
CPUを Core 2 Duo T7250 に乗せ変えたところ
CPUの固定は、ソケットにあるマイナスドライバーで時計方向に180度回す事で、固定出来ます。
CPUのコア部分に、シルバーグリスを薄く均一に塗布します。
シルバーグリスを塗布したところ
CPUクーラーを元の位置に取り付けて、CPUクーラーを固定するネジ4本を、慎重に少しづつ均等に締めていきます。
CPUクーラーの固定が完了しましたら、CPUファンのケーブルを、忘れずにマザーボードのコネクタに差し込みます。
CPUクーラーを固定しファンケーブルを接続したところ
最後にカバーを2本のネジで固定すれば、作業は終了です。
バッテリーパックを本体に取り付け、アダプターを接続し、ドキドキワクワクしながら、電源スイッチを押します。
すると、いつもと同じように電源が入り、FRONTIER のロゴマークが表示されました。
F2キーを押して、BIOS画面を表示させて、CPUの情報を確認してみます。
CPU交換後のBIOS画面
きちんと認識されていて、BIOS上では問題無く動作している事が、確認出来ましたので、BIOS画面を終了させて、OSを起動させてみます。
デスクトップ画面が表示された後、CPUを認識してドライバーが自動的にインストールされるメッセージが表示され、正常にインストールされたと表示されました。
CPUのドライバーがインストールされ再起動が要求されたところ
再起動を要求されましたので、指示に従い再起動を行います。
今度は、何事も無く普通に起動して来ましたが、以前よりも明らかに起動が早くなっています。
起動時間の短縮は勿論ですが、反応速度も良くなり、モッサリ感もかなり解消されています。
交換したCPUが、きちんと動作しているかどうかを、確かめてみます。
確認に使用したソフトウェアは、CPU-Z 1.60 というソフトウェアです。
先ずはCPU交換する前の情報から。
CPU交換前の状態(CPU-Z)
次に交換後の情報。
CPU交換後の状態(CPU-Z)
CPUを交換した事で、どのくらい変わったのかを知る為に、ベンチマークのソフトを使って、数値で比較してみたいと思います。
比較に使用したソフトウェアは、CrystalMark 2004 というベンチマ-ク用のソフトウェアです。
先ずはCPU交換する前の情報から。
CPU交換前の状態(CrystalMark2004)
次に交換後の情報。
CPU交換後の状態(CrystalMark2004)
CPUに関する項目の値が、かなり上昇している事が解りますし、メモリーの項目や他の項目も、値が良くなっている事が解ります。
これだけ値が良くなりましたので、普通の操作でも、体感出来る程良くなりました。
システム情報についても、CPUの交換前と後の情報を、掲載しておきます。
先ずはCPU交換する前の情報から。
CPU交換前のシステム情報
次に交換後の情報。
CPU交換後のシステム情報
エクスペリエンスの値こそ変わりはありませんが、プロセッサの項目は、きちんと認識して表示されています。
では、エクスペリエンスの詳細な項目は、どのように変化したのかを、見てみましょう。
先ずはCPU交換する前の値から。
CPU交換前のエクスペリエンス値
次に交換後の値。
CPU交換後のエクスペリエンス値
プロセッサの値とメモリーの値が、4.5から5.1へと上昇しました。
ほんの少しの投資で、これだけの効果が得られたのには、十分満足しています。
今回交換したCPUより、更に上のランクのCPUへも、成功する可能性があるかも知れませんが、今以上の処理能力は、多分オーバースペックになると思いますし、今回のCPUの交換で、必要十分な速さが体感出来ましたので、十分満足出来ます。
同じような機種をお持ちの方で、少しでもパソコンを早くしたいと思っておられる方々に、良き情報となれば幸いです。
これで、持ち主の方にも、きっと喜んでいただけると思います。