橋下大阪市長:慰安婦発言 市民団体が「人間の鎖」で抗議
毎日新聞 2013年05月17日 21時42分(最終更新 05月17日 23時48分)
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が旧日本軍による従軍慰安婦制度を「当時は必要だった」と発言した問題で、元慰安婦の支援団体「日本軍『慰安婦』問題・関西ネットワーク」(同市生野区)は17日、市役所を訪れ、橋下市長に発言の撤回と謝罪を求める抗議文を提出した。
抗議文では、橋下市長の発言を「女性を人間として見ず、戦時下で女性の性を活用することは当然と言わんばかりの発想は、かつて戦場に慰安所を生み出した日本軍の男たちと同じもの」などと批判し、発言の撤回や謝罪、市長の辞任などを求めている。
抗議文の提出後、同団体の呼び掛けで約400人が市役所を「人間の鎖」で囲み、「橋下市長は辞任しろ」「発言を撤回せよ」などと声を上げた。
同団体は、今月24日に元慰安婦の女性2人とともに橋下市長に面会する。方清子(パン・チョンジャ)共同代表は「被害者の声を聞かず、一方的に持論を展開している。どれほど女性の人権を踏みにじったか考え、心から反省して謝罪してほしい」と話した。【林由紀子】