中川元財務相が自宅で死亡、検視段階では「死因不詳」=警視庁
[東京 4日 ロイター] 警視庁によると、自民党の中川昭一元財務・金融相(56)が4日午前、東京都世田谷区の自宅2階の寝室ベッドで、うつぶせになって死亡しているのが発見された。外傷はなく、事件に巻き込まれた可能性は低いと見られているが、検視段階では「死因不詳」で監察医務院が同日中に解剖を行うこととなった。
中川氏は、麻生太郎前首相と盟友関係にあり、昨年9月の麻生政権発足とともに財務相兼金融担当相という要職に就いた。就任後間もない同10月には、世界的な金融危機に対応するため、麻生首相の指示で金融市場安定化策をとりまとめ、円高に言及した7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)声明の実現に奔走した。しかし、今年2月にローマで開催されたG7で、ろれつの回らないちぐはぐな会見をしたことで批判を受けて辞任。今年8月の衆院選で北海道11区から出馬し、落選していた。
G7などに出席するため、トルコのイスタンブールを訪れている藤井裕久財務相は、現地で記者団に対し、中川氏の訃報について「心からお悔みを申し上げたい。私も元自民党なので(中川氏を)よく知っている」とし、「財務相として立派に仕事をしておられたので残念だ」と語った。
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