橋下・日本維新の会共同代表:慰安婦発言 県内でも強まる批判 維新関係者、参院選影響を懸念 /長崎
毎日新聞 2013年05月17日 地方版
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が旧日本軍の従軍慰安婦制度について「必要だった」と発言し、在沖米軍に風俗業者の活用を提案していたことに対し、米海軍佐世保基地などを抱える県内でも批判の声が強まってきた。県内の維新関係者からは、参院選への影響を懸念する声も上がっている。
女性団体「佐世保女性ネットワーク」代表の早稲田矩子(のりこ)・佐世保市議は16日、慰安婦発言について「橋下氏は人権のことがまったくわかっていない。女性を性のはけ口ととらえる女性蔑視のホンネが出た」と述べ、風俗業活用発言についても「品がなく低俗。国際的に恥ずかしい」と批判した。
維新は参院選比例代表で県内を主な地盤とする新人2人が立候補予定。浅田眞澄美県議(46)は「あくまでも個人の意見と受け止めている。私は女性として、女性の尊厳を守るべきだと訴えている」と話した。奥村慎太郎・前雲仙市長(58)は「橋下さん自身に女性蔑視の意図はないと思う。誤解を解くよう説明していきたい」と述べた。【大場伸也】
〔長崎版〕