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【プロ野球】

畠山 逆転サヨナラ満塁弾

2013年5月18日 紙面から

◇ヤクルト6−5ロッテ

9回裏無死満塁、5号サヨナラ満塁本塁打を放ち、宮本(右端)らとハイタッチする畠山(左)=神宮球場

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 ヤクルトが逆転サヨナラ勝ちで連敗を6で止めた。2−5の9回無死満塁で畠山が5号本塁打を放った。4番手で登板した正田が8年ぶりの勝利を手にした。ロッテは3本塁打などで優位に試合を進めたが、9回に松永がつかまった。

 神宮の夜空を切り裂いて、眠れる主砲の一撃がライナーで左翼席フェンスギリギリに突き刺さった。3点ビハインドの9回無死満塁。絶体絶命で飛び出した畠山の逆転サヨナラ満塁弾に、7連敗を覚悟していたツバメファンが総立ちで傘を振り回した。

 ホームベースで待ち構えていた仲間から水やロージンを投げかけられる手荒い祝福を受けた畠山は「会心じゃなかったので祈りながら走った。サヨナラ打自体、高校(専大北上高)でもなく2軍で1度だけだったから、オレには縁がないと思っていた。気持ちいい。とにかく連敗が止まってよかった」。4月29日以来の5号が人生初の劇弾となり、興奮で目は血走っていた。

 両外国人とベテラン宮本がつくったラストチャンスだった。「3点差あるから、勝つためには犠打で最低限の仕事、ではダメ。2球外に外れたから内に入ってくるなと考え、イメージ通りの甘い球をしっかり打てた。1点差だと気持ちが入るが、3点差あったのが逆にプラスだった」と打席ではあくまで冷静だった。

 開幕4番を任されながら5、6番と打順が下がり、15日の西武戦では今季初のスタメン落ちを味わった。その日は、今年3月7日に生まれた長男を初めて美里夫人が連れて観戦に来た試合だっただけに「悔しかったよ。プライドどうこうより、結果出すことだけ考えていた」と発奮。チームの連敗を6で止め「きょうからスタートと思って戦いたい」と巻き返しを誓った。 (竹村和佳子)

 

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