「軍隊の性問題」、これが現実だ。
米国務省のサキ報道官は、橋下市長発言に関連し、「当時、性を目的として人身売買された女性たちに起きたことは嘆かわしく、大規模かつ重大な人権侵害であることは明白だ」と非難したそうだ。
自国のことは棚に上げて、よく言えたものだ。
昭和20年の米軍進駐以来、今の在日米軍も含め、どのくらいの日本女性が米軍関係者の餌食にされたか調べたらいい。
昭和20年末には35万人の米軍が日本に駐留しており、その米兵のために組織された特殊慰安施設協会(RAA)は最高時約7万人の売春婦を雇ったと言われる。
ベトナム戦争当時、戦地から定期的に慰安目的に日本各地に送り込まれる米兵を見る機会があったが、その目的は明らかだった。
現在でも、日本各地に駐留する米軍人の慰安ために働く日本女性の数は、正確な把握は難しいだろうが、相当数にのぼることは明らかだ。
日本駐留米軍人・軍属は本土に約2万5千人、沖縄に約2万5千人で計約5万人が駐留していると言われ、当然ながら基地周辺には米軍相手の歓楽街が形成されている。
また、最近も米軍女性兵士の三人に一人は軍内部で強姦被害者だそうだ。
このことは、米国内でも「見えない戦争」と問題視されている。
昨年9月の調査の結果、イラクとアフガニスタンに派遣された女性兵士の33.5%が米軍内でレイプされ、63.8%が性的いやがらせを受けたという。
軍人の「性問題」は、これが現実なのだ。
だからと正当化するはずはないが、何で日本軍のことだけを非難する。
石原慎太郎議員も、“軍隊と性”は悩ましく、すねに傷を持たない国はないと指摘する通りだ。
そして、「軍隊」も「売春」も必要悪といわれ、いずれも無いことが理想だが、どんなに綺麗ごとを並べても永遠に絶対に無くならないはずだ。
駐留部隊:米女性兵士の3割、軍内部でレイプ被害
http://mainichi.jp/select/news/20130319k0000m030127000c.html
毎日新聞 2013年03月19日 02時30分
米英軍主導の侵攻から20日で10年を迎えるイラクや国際部隊の駐留が続くアフガニスタンに派遣された米女性兵士延べ28万人の3割以上が、上官らから性的な暴行を受けていたことが分かり、米国内で「見えない戦争」と問題視されている。
連邦上院の軍事委員会で13日、「軍内性的トラウマ(MST)」と呼ばれる心的ストレスに関する公聴会が初めて開かれた。新たな被害を恐れ沈黙を余儀なくされてきた被害者は「風穴が開いた」と歓迎している。
カリフォルニア州図書館調査局が昨年9月に発表した実態調査によると、イラクとアフガニスタンに派遣された女性兵士の33.5%が米軍内でレイプされ、63.8%が性的いやがらせを受けたと回答した。
国防総省も問題を認めている。
軍内での性的暴力は2010年だけで、男性の被害も含め推計1万9000件にのぼる。
上院公聴会で議長を務めたバーバラ・ボクサー議員は「被害申告が出ているのは17%にすぎない」と指摘。「この問題の公聴会を開くのに10年もかかった。変革の第一歩だ」と意義を強調した。
イラク戦争中の03年にクウェートに派遣された前後に米国内基地で上官から性的暴力を受けたコーリン・ブッシュネルさん(39)は、公聴会をインターネットの生中継で見ながら「草の根運動で長年取り組んできたことがようやく公に明るみに出た」と興奮した。証言する予定だったが心的外傷後ストレス障害(PTSD)のため断念。議長の言葉に救われた思いがした。
クウェート派遣前に男性上官からレイプされ、帰還後に女性上官から性的暴力を受けた。「上官を訴えても自分を助けてくれる人がいると思えなかった」。精神的なバランスを崩し、06年に退役。2人の子供がいる家には帰れず、5年近くホームレス生活を続けた。「自分が恥ずかしく、行く場所がなかった」
05年のイラク派遣中に変死した女性米兵ラベナ・ジョンソンさんの両親が、自殺と断定した軍に「殺害された」と異議を唱えていることを知った。ジョンソンさんの遺体には、殴られ、レイプされたと見られる痕が残っていた。下士官時代のつらい記憶と重なり「彼女の無念を伝えるのが使命」と感じた。
昨年夏から3カ月、全米12州の退役軍人組織を巡る行脚に出た。
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