■■クロス探偵物語 もつれた7つのラビリンス |
本格的な探偵ものといったところでしょうか。あたかも自分が探偵になって推理しているような錯覚さえおこります。基本的にコマンド選択式の総当たり形式なのだが、時折空欄に自分で答えを当てはめなければならない箇所が出てきたり、一筋縄ではいきません。そして物語は全部で7編に分かれており、本格長編ストーリーから、小手調べ的な短いもの、また一風変わったシナリオも用意されていて、実にプレイヤーを飽きさせない展開になっている。 【第一話 名探偵誕生】 ある日、探偵を志望する若者「黒須剣」が冴木探偵事務所に訪れた。彼は謎の死を遂げた父の真相をいつか暴いてやろうという気持ちを胸に秘め、探偵となる事を決意するのであった。探偵事務所で事務員の友子に事務所に入れてくれるよう頼んでいるところに、若い女性の依頼者がやってくる。 まずは小手調べといったところだが、最初から犯人当ての選択肢が登場する。まあ、ストーリーを良く理解してさえいれば、間違うような箇所ではないのだろうが、私は間違えてしまいました。私には探偵の才能が無いのかも…。 【第二話 疑惑】 男性がマンションの一室で首吊り死体で発見された。現場は密室であることから、警察は自殺と断定するが、男性の母親の息子は自殺するような人ではないという言葉などから、事件に疑問を感じた剣は独自に調査を開始する。 警察とマンションを行ったり来たりしてましたね。そして最後の最後で詰まってしまいました。玄関に落ちているドアチェーンの欠片を見つけるのに結構苦労しました。あれって、画面を良くみていると、キラリと一瞬光るのですが、物事を注意深く見ない私はそれを見落とし、何十回部屋を往復したか分かりません…。あと、ガスメーターチェックなんてのもありましたね。 【第三話 ゆがんだ名門校】 エリス女学院で学校関係者が次々と病死する奇妙な事件が発生し、剣はこの事件を解決すべく学園で調査を開始する。 推理ものは得てして一番犯人らしくない人が犯人だったりする。第三話も例にもれず、その通りだったのだが、犯人を導き出すまでが巧妙なトリックなどがあり悩みました。特にパソコンやワープロをいじった事が無いと分からないようなトリックもありました。この回から学園生の「まゆな」や「千絵里」が登場する。かわいい…。 【第四話 依頼者】 探偵事務所に現れた一人の青年。彼はひっそりと話を始めた・・・。 第四話は他のシナリオとは異なり、画面にでた文章を読むだけです。推理に疲れたプレーヤーのちょっとした息抜きって感じですね。ところが、息抜きになりません。美しくはかない物語は、私の涙を誘いましたよ…。とにかく実際にプレイしてみる事をお薦めします。泣けます。 【第五話 紺碧の記憶】 剣は、まゆなたちと一緒に旅行に出かけた。その夜泊まったホテルで、連続殺人事件が起きる。 第五話は、とにかく人が多かったですね。まず名前と顔を一致させるのが大変だったような。あと、呂秋と剣の新旧対決みたいなのも、なかなか見応えがありました。どう見ても呂秋先生は悪役顔なのにイイ人なんですね〜。 【第六話 満月の夜に】 剣は男性から満月の夜に「11時半までにビルの最上階に上って荷物を取ってきて欲しい」という妙な依頼を受ける。 この第六話は何なんでしょうね。まったくアドベンチャーからはかけ離れています。第四話のサウンドノベル形式でもありません。どちらかといえば、パズルに近いような。とにかく1階から迷路のような道をくぐり抜け階段で最上階へ目指します。タイムトライアルで、途中セーブも出来ないので、眠いのをがまんしてプレイした記憶があります。しかも途中変なドリンクを飲んで、歩くスピードが遅くなったり。踏んだり蹴ったりでした。結局取ってきた荷物の中身は彼女へプロポーズするための、指輪だったのですが、だったら自分で取りに行けよ!って思っちゃった私は、ひねくれ者ですね。 【第七話 タランチュラ】 古い洋館「鹿鳴館」へ招待された剣は、連続殺人事件の猟奇的殺人の罠にはまっていく。 もう、鳥肌もののストーリー展開とトリックです。このシナリオだけ選択肢の選び方によって、死ぬ人物の順番が変わったり、ストーリーが微妙に変化します。結果的に最後は1本になるのですが。そして空欄埋めなど、プレイヤーの洞察力なども試されます。女性だと思っていた人が実はオトコだったり、サブリミナル効果など、単なる総当たりものとしてとらえているプレイヤーは、頭をフルに回転されなければ、答えを導き出せない仕組みになっています。故に剣が真相を暴くシーンには、あたかも自分がトリックを見破り、みんなに解説しているような錯覚さえ感じます。 上記のストーリー解説とレビューはセガサターン版のものです。私はセガサターン版しかプレイしていないので、プレステ版は分かりませんが、基本的にストーリーは変わらないと思います。ただ、プレステ版にはマークの追加ストーリーみたいなものがあるらしいです。 ストーリー展開、キャラクターなど全てに於いて、素晴らしい作品だったと思います。7編にわかれているのも、飽きずにプレイ出来て良かったと思います。ただ、1話で出てきた剣の父親が死んだ原因などの真相が、出てきません。続編が出ると囁かれながらも、いまだに続編が出る傾向が無いのは残念です。是非是非、続編を期待します。 |
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■■探偵紳士DASH! |
【導入】 この作品は「EVEバーストエラー」や「DESIRE」など、数多くの名作を生み出した菅野ひろゆき氏シナリオの作品だ。私はつい半年前まで、この作品の存在を知りませんでした。当時EVEメインとしてサイトを運営していた私は(今もそうなんだけど)、EVEが好きなら是非このゲームをプレイしてみて!と勧められてプレイし始めたのが「探偵紳士DASH!」である。 【複数の短編シナリオがラストへの伏線】 ジャンルは探偵物ミステリーアドベンチャーゲーム。シナリオは短編が複数登場するが、基本的には依頼された仕事を期間内にこなし報酬を得る。依頼は複数掛け持ちで同時進行してもよし、1つ1つ片づけていくもよし、そのプレイの仕方は自由度が高い。とは言っても相手に話しかける順番や、行動時間の変化により必然的にイベントが起こるのだが。しかしマルチエンディングではないので、最終的には全ての依頼をクリアした時点で、最終シナリオへと導かれる仕組みになっている。そしてその依頼される内容は、個々で単品の様だが実は最終シナリオに向けての何らかの伏線となっている。シナリオ内容については、ココでは割愛するが、どれも奇々怪々なものばかりである。 【緊迫感のある捜査】 このゲームでは「捜査タイムリミット・システム」なるものが導入されており、依頼された期間内に依頼を解決出来なかった場合は、与えられる報酬が減る仕組みになっている。予備知識として、報酬額はストーリー上あまり関係ないという情報を入手していたにも関わらず、やはりタイムリミット制というものは、ゲームを通して探偵と化したプレイヤー(私)にとっては緊迫感のあるシステムであり、何とかして期間内に依頼を達成させようという気分に陥り、ゲームがよりスリルとスピード感あふれたものになった。また、ある特定の時間でなければイベントが起こらなかったりするので、話しかけた相手のわずかな情報をも聞き逃す事無くゲームを進める必要がある。 【魅力的なキャラクター】 主人公は「悪行双麻」。彼は自分がおとなしくじっとしていても、向こうから災いがやってくるという、いわば悪運の持ち主。そして探偵ライセンス・クラスAの実力で凄腕の探偵である。悪行は声優がEVEの小次郎と同じという事もあり、最初は小次郎を感じさせるものがありました。EVEシリーズをプレイした人なら必ず誰もが感じる第一印象でしょう。悪行と小次郎は二人とも主人公らしく格好いいですが、「格好いい」の種類が違うのです。小次郎が「軟派な格好良さ」だとすると悪行は「硬派な格好良さ」ですね。さすがタイトルが探偵紳士だけあって、紳士な悪行。でもミントの前で時折見せる子供っぽさが、母性本能をくすぐったりします。あ〜そうさ、私はくすぐられましたとも。がっしりと私のハートを鷲掴みさ! 他の登場人物は、アイドラーから悪行へ仕事を伝える連絡員の「綾木麻衣子」。情報屋のオカマちゃん「アッシュ」。最終的キーパーソンで、ある意味ヒロインの「ミント=御剣」。と、まあ、ここには書き切れませんが(全員書けよ…)、たくさんのキャラクターが登場します。その登場人物達は、何らかの形でストーリー中、重要な役割をしています。 おっと、大事な人を忘れてました。悪行の元奥さんの「あやめ」。彼女は実にイイ女です。影ながらも悪行を愛するさまが垣間見る事ができ、彼女の最期は涙無くしては語れません。真っ向正面から愛する事だけが愛ではない。まさに私が求めている『人を愛するという美学』です。 【タイトルの不思議】 タイトルの「探偵紳士DASH!」。タイトルとしてはちょっと安易で適当に付けられた名前のような気がするのですが…。まあ「探偵紳士」は解ります。主人公は探偵、そして紳士なのである。何をもって紳士かという基準は他の人はどうかわかりませんが、私は菅野作品は「EVEバーストエラー」と「DESIRE」しかプレイしていません。だからどうしてもこの2作品の主人公達と比べてしまうのです。バーストの小次郎は紳士と呼ぶには論外のような気がするし、デザイアのアルバートは紳士というよりも優しいお兄様といった感じである。よって主人公の悪行双麻は他の二人よりも紳士であると感じられるが、はたして本当に紳士なのかどうかは私の基準以外ではよくわからない。話がそれてしまったが、本題はタイトルの「DASH」の意味がよく解らないのである。まあタイトルなんて、そんなに深く考える人もいないだろうが、とにかく私は無性に「DASH」の持つ意味が気になったのである。 【コレはやりにくかったわ・・・】 非常にやりずらさを感じたのは、電話をかける行為。一応コマンドには「電話帳」という項目があるが実際にはそのコマンドを閉じてから、電話をかけなければならないため、結局アドレス帳を見て、番号を暗記するか、紙などに書き写してから電話をかける操作をしなければならない。私はDC本体の横に置いてあるティッシュペーパーの箱に番号を書き込んだのだが、電話をかけるたびにティッシュペーパーの箱を見てました。皆様はどうしていたのでしょうか…。 【皆様へのオススメ】 とにかく探偵ものミステリーが好きな人には是非お勧めです。必ずや満足のいくラストを迎えることが出来ると思います。まだ未プレイの方は是非プレイする事をオススメします。 【おまけ】 妙に耳に残った言葉・・・・米村「さようでございます」 悪行へ一言・・・・・・・・・・・あんた、寝なくて大丈夫なの? 悪行へもう一言・・・・・・・・朝から寿司かよっ |
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■■EVE burst error |
私のいちおしゲーム、それがこの「EVE burst error」である。このゲームはマルチサイトシステムを採用したコマンド選択形式のアドベンチャーゲームである。主人公である小次郎とまりなの2人を操り、ストーリーが展開していく。小次郎は売れない私立探偵で、とある美術品捜索の仕事を請け負う。なりなは国家機関のエリートエージェントで、エルディア国の大使の娘真弥子の護衛という任務を遂行する。何の脈絡も無いこの二つの物語が実は巧妙に絡み合っていたのだ。 私はこのゲームを実に4回もやってしまった。何と言ってもストーリーに感動した。どんでん返しに次ぐどんでん返しで、最後は主人公以外の登場人物が全て怪しく思えてきた。犯人を自分で入力しなければならない所が出てくるが、1回目のプレイ時では、ほとんどプリシアにしてしまった。何故なら、プリシアを犯人と思わせる場面が多々あったから。結局、真犯人は真弥子の日記を読んでからわかったのだが、1回目はバッドエンディングだった。 声優も超豪華で、納谷悟朗さんや、岩男潤子さん、松井菜桜子さん、茶風林さん、野沢那智さん等々、声優陣のギャラだけでもすごいんじゃないの?と思わせるくらい超豪華だ。ちなみに小次郎役の子安武人さんは、わたしは初めてだが小次郎というキャラクターに非常に合っていると思う。個人的にはシリアの声がハスキーで好きである。 ゲーム中のBGMも場面にマッチしていた。同じ夜のシーンでも、その場所や主人公が小次郎かまりなかによって、曲調が全然違う。また、ハッキングのシーンなんかは、曲の相乗効果で別に焦らなくてもイイのに、自分がハッキングしているような感覚に陥って、急いでコントローラーのボタンを押していた。あの緊迫感のある旋律がバックに流れているとホントにドキドキしてくるのだ。あと、推理する時に流れる曲もいい。結局、私はサウンドトラックを買ってしまったのである。 「EVE burst error」のあとに、EVEシリーズとしていろいろな作品が出されが、やはり1作目を超える作品は無いと思う。映画でも漫画でも1作目の人気が上々だと、その続編が出されたりするが、だいたい駄作だったりする。EVEシリーズの続編は駄作ではない。それなりに面白いし、ストーリーも凝っている。しかし、「EVE burst error」を超えるほどの作品ではなかったように思う。 |
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■■EVE The Lost One |
この作品は、『EVE burst error』の3年後という設定である。続編ということだが、主人公は、小次郎&まりなではなく、新人捜査員の杏子と爆弾犯のSNAKE(見城)だ。今回主人公のこの2人は、小次郎&まりなに比べると少々インパクトに欠ける。杏子はともかく、見城はビジュアルが悪い。声も親父くさい(巷ではシブイというらしい。ご指摘受けました^^;)。むしろ杏子と行動を共にする雄二の方が、私的には好きだったりする。 第一線を退き新人調査員の教官となったまりなの厳しい研修を終えた杏子は、内調に配属される事になっていた。その前日にたまたま行った洋服屋で、爆弾事件に巻き込まれる。また、見城は杏子の先輩にあたる捜査官であり、真面目で体育会系。人当たりも良い。しかし、毎日の生活に疑問を持ち、ふと出来た心の隙に入り込んだアドニス(桜庭)によって、事件に巻き込まれていく。 ストーリーは、一応『EVE burst error』の流れをくんで作られてはいるが、話が懲りすぎていて私には難しかった。特に専門用語が多く理解するのに苦労した。序盤は表示される字幕を一字一句丁寧に読んでいたが、途中で面倒くさくなってしまい、適当に掻い摘んで読んだ為、物語を充分に理解出来なかった。 この作品もマルチサイトシステムでありコマンド選択形式だが、前作と違うのはコマンドを選んで表示さると、必要のなくなったコマンドは消えていくため、ストーリー進行度がスムーズになった。『EVE burst error』では、必要の無いコマンドがいつまでも残っているため、何回も小次郎に「空気いす」や「校門に鉄拳パンチ」をやらせていた(解る人には解るはず…)。 私はセガサターンでプレイしたのだが、セガサターン版ではラストが中途半端な形で終わっている。この終わり方では、私に限らずプレイした全ての人が疑念を抱いただろう。のちに知ったのだが、セガサターン版の後にパソコン用のWin版が出て、そのWin版では多少ストーリーが違っており、もちろんエンディングもセガサターン版よりも、納得できる終わり方をしているらしい。また、エピローグではキャラクターの現状がCGによって語られているらしい。こんなことなら初めからWin版を買えば良かった。……てな愚痴めいたことを書いてC's wareにメールしたら(もちろん普通の感想も書きましたよ)、後日C's wareのメルマガに載せられてしまいました(^^; 全てに於いて前作と比べられるこの作品だが、ストーリーも凝っていて、丁寧に作られている感はある。しかし、やはり前作を超えるほどの作品では無かったように思う。2作目が1作目を超えられないというジンクスは一体いつ破られるのだろうか…。 |
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■■EVE The Lost One(WIN版) |
久々にプレイしたからかもしれませんが、なかなか面白かった。 大まかなストーリーはSS版と大体同じ。SS版との違いは、ストーリーに「まりな編」が追加され、杏子たちがエルディアへ行っている間に「まりな・小次郎・氷室」が、杏子達の無実を暴くという感じの展開。あと大きく違う点は真弥子の生死。SS版では真弥子が殺されるのに、WIN版では見城によりギリギリ助けられる。このことによりエンディングの砂漠での展開がSS版とは全く違うものになっている。 ストーリー的にはSS版をプレイし終えた時のモヤモヤ感が解消されたような気がする。SS版をプレイしてからWIN版をプレイしたのでこのように感じたのかもしれないが、最初に完全版ともいえるWIN版をプレイしていたならどうだろう…。やはりEVE burst errorと比べてしまうので、結局はSS版をプレイした時と同じような感想になっていたのかもしれません。 追加されたまりな編は、SS版の補足というのが大前提ですが、EVE burst errorをプレイした人へのサービスっぽい作りになっていますね。BGMもburst errorの曲が使われているし。というかEVE burst errorをプレイ済みだと、よりストーリーを理解出来るというか。Lost Oneから入った人は、小次郎・氷室・弥生の関係は、まりな編に出てきた台詞だけじゃわかりづらいと思うし。 関係ないですが、今回は弥生の出番は1回のみ…。本来、小次郎の恋人は弥生なんですけどね。Lost Oneでは氷室とのラブラブ度のほうが高かったですね。スタッフロールのCGでは手なんか握っちゃってるし。 死んだ子の年を数えるようなボヤキで申し訳ないのですが、改めてTFAをプレイしたあとにLost Oneをプレイしてみると、「小次郎と杏子は、思いっきり会ってるし、話もしてるじゃん」、、、と、TFAの矛盾点を再確認してしまいました。ま、今更ですが。 |
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■■EVE ZERO |
この作品『EVE ZERO』は『EVE burst error』の二年前という設定だ。映画でいうなら、さしずめスターウォーズエピソード1というところだろうか。既に出来上がっている話の過去を描くのだから、つじつま合わせが上手くいかず矛盾する箇所があったり、強引に話をつなぎ合わせられている部分があるような感じがした。しかし、単発の物語として解釈すると、なかなか楽しめた。 主人公は小次郎&まりな。小次郎は「あまぎ探偵事務所」ではなく、弥生のいる「桂木探偵事務所」で働いている。まりなは内調ではなく、警視庁公安部に所属し、相変わらず凄腕のエージェントだ。『EVE burst error』では、死んでしまったキャラクター源三郎や二階堂が出てきたので感慨深い思いがある。もっとも二階堂は重要キャラではなく、前作をプレイした人へのサービス出演だったような気がする。 ストーリーは、小次郎の過去にスポットが当てられており、EVEに関する全ての元凶が彼の父親に関係していることや、『EVE burst error』では、拳銃を撃ちまくっていた小次郎だが、初めて拳銃を手にし、人を撃ってしまって自らに怯える姿などが垣間見ることが出来る。またストーリーには関係ないが、まりなの声優が変わっていたのが少し残念だった。私は岩男派。 少し消化不良気味に感じるのは、マルチサイトシステムなんだから、やはり小次郎とまりなはどこかで交わって欲しかった。しかしこれは絶対無理な注文。2人は『EVE burst error』の時に初めて知り合うのだから、2年前の設定の『EVE ZERO』では、絶対会うことは無い。無理と解ってはいても、何となくプレイする者はわがままなので、粗を見つけては文句を言ってしまう。 『EVE ZERO』、『EVE The Lost One』と少し辛口の感想が続いたが、これも『EVE』シリーズの作品を愛するが故に、ついつい厳しい目で見てしまう哉。私は基本的にEVEが持つ独特の世界観が、大好きだ。そして、このシリーズは新作が出るたびに私は購入しプレイするだろう。友達でも恋人でも、親しくなればなるほど、また好きになればなるほど、相手とケンカをしたりする。結局のところブツブツと文句を言うほど愛してやまない、EVEとはそんな作品だ! |
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