2011-03-30 大きなお仕事

埼玉の本谷宇一さんから、新著『子どもが「発問」する学びの教室−「学習材」で変わる国語の授業』(一光社)の献本を受けた。ぼくが大学教師になり立ての頃からの研究会仲間。彼はこの3月末(つまり明日)で定年退職となる。その退職記念のお仕事の本ではあるが、本谷実践の珠玉の作品である。詩人の谷川俊太郎さんが帯にも扉にも寄せ書きを寄せておられる。ぼくも「まえがきに代えて」を寄稿させていただいた。そして、やはり長年の研究仲間である西口敏治さんが「解説」をお書きになっている。日生連国語部会代表責任者そろい踏みといったところ。教室における「学び」のあり方を問い、その成果がしっかりと綴られている。
そしてまた、小田原女子短期大学の中村弘行さんにお願いしていた著書『人物で学ぶ教育原理』をお送りいただいた。よくまとまっている、読みやすい、おらー負けたぜ。
2011-03-29 セガン生誕200周年の旅の構想

来年2012年8月に、セガン生誕200周年を記念して「セガン研究の足跡を辿る旅」が企画されている。某先生は参加されるかどうかは不明だが、「もし行くことになるのなら自分の青年期の自己形成に強い影響を受けたロマン・ロラン記念館(クラムシーのそれではなくヴェズレーのそれ)に立ち寄りたい」との強いご希望が出されている。セガンはロマン・ロランと同郷であること、ロマン・ロランはクラムシーで生まれただけではなく、クラムシーのサン=マルタン教会で葬儀を行っていること、ヴェズレ―はクラムシーからさほど遠くはないことなど、「せっかくの機会だから」と旅日程に組み込むことにしてもらった。
今日は少しロマン・ロランについて学習。
クラムシーに生まれクラムシーのコレージュで少年期初期を過ごすが、やはりさらに優れた学校を求めて、パリのリセ、サン=ルイに学んだ。おおー、セガンはもともとクラムシーに学びは求めずオーセールへ、そしてパリのコレージュ、サン=ルイで学んでいる。同じじゃないのさ。でも、その後が違うね。
セガンはエリートコースから「ドロップアウト」し、法学部へ、ロマン・ロランはクランドエコールの一つ(グランゼコール)、高等師範学校へ進んでいる。すごいね。超が付くエリートさんだ。
パリの生活で重なるところはないかしら・・・。
ロマン・ロランが「ジャン・クリストフ」を書いたのは、多くがパリ、モンパルナス大通り152だと。地図を引っ張り出してしげしげと眺める。しかとした情報ではないが、このあたり、ぼくがうろつきまわる天文台、棄て児施療院、聾唖学校、そしてセガンの居住地あたり、ではないのさ。
なんともはや、偶然の一致とはいえ、心はやる情報との出会いの今日。
2011-03-28 停電には役に立たぬが・・・

北のセマン所の整備を細々と・・・。キーボードやらマウスやら、ケードレスではないのでコードが結構邪魔になる。何とかしようと、朝からごそごそ。結局、書架兼執務机の奥の方に空けた電源ケーブル穴を通せば何とか収まることに気付き、作業。そのついでに、ラジカセのケーブルも差し込み、さっそく、ヘッドフォンを装填してラジオを楽しむ。それこそ何十年ぶりのラジオだ。若い頃のように「ながら」は出来ないけれど、ほっと一休みにはとてもいいように思う。停電になったら聞けないから今の役には立たない。
昨日の『しんぶん赤旗』の「読書」のページ、「本と人と」欄に『人物で学ぶ教育原理』(三惠社)が著者中村弘行氏の写真入りで紹介されている。編集者の聞き書きという記事だ。中村氏は同郷の人で大学の後輩、つい先日、池袋の三木でクエのコースを一緒に食した仲である。いや、そういうことよりも、記事内容に、痛く感じるところが多かった。おぬし、やるよのぅ。
2011-03-27 しっかりと生き抜こう

元気な二人に会って一安心。H君は、人生目的は届いていないが、もう一年、がんばってみるという。応援態勢もあること、めげるなよ。Sさん、支えてあげてくれて、ありがとう。
2011-03-26 アキバは人だかり

2011-03-25 デジタル時代に反抗する

2011-03-24 「お」をつけるのよしましょうよ

いつから「お年寄り」なんて言葉が新聞に登場するようになったのだろうか。「老人」ではだめなの?人間皆平等なのだという観点から言えば、「おあかちゃん」「お子さま」「お少年」「お少女」「おだんな」・・・・。ほらけったクソ悪いでしょう。でもって「お」が付く言葉で違和感ないのは、天上天下唯我独尊」を地で行く連中だわさ。つまりなんだな、言葉に社会の「甘やかし」が現れているということ。甘やかされた連中にろくな者はおりません。
それにしても、何だってそんなに「生き急ぐ」んじゃ?じっちゃま、ばっちゃまよ。ほんま、腹が立つ。
2011-03-23 面接訓練

卒業生が人物評価票の記入願いのため来訪。
在学生が迫っている企業面接の訓練のために来訪。
いずれもぼくの苦手とする分野。
うまくいかなくてもともとだと思ってください。
2011-03-22 さしずめブルネヴィユ版か

初めて外国文献に触れたのは大学1年生の時。ペスタロッチを原書で読もうと一念発起し、先輩などから「玉川大学から彼の選集が復刻されており入手できるよ」と教わりいそいそと出かけた。それは今も手垢に汚れて書架に収まっている。それを用いる長尾十三二先生の原書講読ゼミに参加させていただいたのは3年生の時だったろうか。もちろん落ちこぼれだったが、「コッタ版」という言葉が耳にこびりついている。ペスタロッチの作品の編集者によって多く手が入れられている。コッタ版もその一つ。それで、原書講読というのはそういった各編集版を照合しつつ、ペスタロッチの記述すなわち思想の正確な把握に努めるのが、重要な研究活動である、と教わった思いがある。ペスタロッチともあればさもありなん。
されば、我がセガンは?
セガンの著作(集)は幾人かの手によって編まれてきた。もっともセガンの時代に近い人がブルネヴィル。彼は「第2期白痴の教師の最初の人」と称されている小児科医である。彼が編んだ19世紀末の「特殊教育文庫」シリーズはじつに偉大な業績だと、ぼくは思う。その中に、セガンも収められている。ぼくが確認した限り『教育に関する報告』第2版(1880年)のフランス語翻訳版である。
その『特殊教育文庫』第3巻に、セガン『1843年著書』が収められていると、ペリシエとテュエイエとが書いていたので、確認の作業に入った。さしずめブルネヴィル版というところか。『法医学年報』が初出(オリジナル)だが、どう編集(改訂)されているのだろうか。
ドキドキしながらページをめくるが、それらしい痕跡を見ることができない。うーん。
2011-03-21 雨、行き詰まり、脱出・・・

一雨毎に暖かくなるのだろうけれど、今の雨はつらい思いの方が強い。だが、花桃の固い蕾が膨らんだ。
終日、北のセマン所で翻訳作業。どうにも構文がつかめないで苦しみ続けてきた箇所を何とか突破。
一文を入力し、逐語訳を付けていく…。丁寧に眺める、何を見落としているのだ?この動詞の主語は何だ、この動詞の時制は何だ?フランス語基礎を手抜きしてきた付けに苦しめられてしまう。手抜きというより、学習方法が分からなかったんだけどね。仏和辞典だけが頼りの学習者。
何とかくぐり抜けてみると、セガンが見えてくる。といっても、まだ玄関の戸を開けたところで石に躓いただけの状態なんだけれど。
でも、このまま続けよう、と改めて決心した。
2011-03-20 卒業

2011-03-19 思い切って…

2011-03-18 無念.口惜しい。

2011-03-17 不条理

「互助」社会を根底からひっくり返す「買い占め」連中。「我欲」連中。あれこれを理屈をこくのだろうなぁ。
それにしても、連絡がまったく取れないかつての教え子数人。今どこでどうしているやら。
卒業式は中止の学長通知。ぼくの大学卒業も、式典はなかった。教育学科として祝い写真を撮ってもらったっけ。かつてのそれと今年のそれとは事情がまるで違うのだけれど。
2011-03-10 めでたやなぁ

2011-03-09 めでたいなぁ

一年生のOさんからメール。この間相談に乗っていた件で、無事関門を突破したとの知らせ。(泣 と添え書きされていたから、よっぽど嬉しかったのだろう。まずは人生の目的の第一歩。おめでとうです。
2011-03-08 疑問符がいっぱい付く

中野善達氏の訳、セガンの1843年論文(著書)で、アモロスに言及する箇所がある。「アモーロス氏の書物と研究は、実践面ではほとんど見るべきものが無く、私の感じでは、せいぜい理論として可能なのであるに過ぎない。云々」 これを読む限り、「セガンはアモロスの理論と実践に多大な影響を受けている」との説は成立しない。もちろん、中野訳が間違っていなければ、の前提が付くが。
で、中野訳はでたらめも程々にせい!という代物。「こまっちゃうな〜♪こんなにでたらめで〜♪どおっしよお〜♪」なんて戯れ歌が口から飛び出してくる。
2011-03-07 春の雪

雨が降っている中をゴミ出し。その帰宅途中で雪に変わる。しんしんと、と形容したいところだが、べちょべちょ。門のあたりの雪を少し除く。
2011-03-06 史料クリティーク作業

2011-03-05 資料作成

もうすぐ来学期。よって授業の資料作成。いい資料が出来るといいな。
2011-03-04 「第一人者」「大家」だと・・

戦前生活綴り方研究に関わる問い合わせの便りをいただいた。いや〜、懐かしい世界です。お便りの中でぼくのことを標題のような形容を付けていた。誰かに入れ知恵されたんだろうね、そう書きなさいよ、って。で、それは間違いです。真面目に「お力になれません」旨を認めて投函。
日本セガン研究会の会報の郵送作業。
2011-03-03 差配

引退する宣言をした人から、「それは止めて貰いたい。きらいな人、嫌な人の参加は困る。」との注文。ん、差配は止めないってことね。
2011-03-02 一献

今夜は作家の海輪有さんと美味い魚をアテにして一杯やる。「クエが食いたい」との申し出があった。オレも食いてえ。店に電話を入れているがまだ繋がらない。さて、クエるか。
2011-03-01 祝い酒

セガンを学ぶ中で既知となった若い友人がこの4月から大学人となる。めでたやめでたや。祝いの酒を酌む。