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ケモノ

けもの

ケモノとは、日本語の獣(けもの、毛物)から派生したジャンル・用語である。
目次[非表示]

動物キャラクター全般に使われうる呼称で、未だ愛好者の間では定義・見解が統一されていない。ただし、獣人獣耳とは一線を画する傾向はある。以下、ケモノが現時点で取り扱いうる要素を記述する。
欧米圏ではfurryの下位分類としてkemonoが存在するのでそちらも後述する。

ケモノと認識されるもの

 一言で言えば「人間の特徴を持った動物キャラ=最低限、頭部が動物」というのが有力な見解とされる。
 とりわけ「可愛らしい絵柄・ファンシーなデザイン」がケモノと認識される傾向にあるため、「写実的な絵柄・リアルなデザイン」の場合を獣人といって区別する傾向がある。また、1の段階を絵柄などに関係なく獣耳として、ケモノや獣人とは別物と認識する場合もある(頭部の基本的な形状が人間であるため)。
 3・4のようなタイプを二足型・マスコット型、5のタイプを四足型とも分類するようである。
 実際の絵柄と作者が描きたい方向とが必ずしも合致しない場合があるため、作者のタグ付けは尊重されるべきだろう。

 欧米圏ではfurryというジャンルの一派としてkemonoが認識されている。日本のfurryな文化として認識されているようである。
 また、二足歩行の獣人や動物キャラを表す言葉として「Anthro(アンスロ)」が広く使われている。

関連用語

ケモナー

 ケモナーとは、ケモノを愛する者、もしくはそれらを指す用語である。
 この言葉は比較的古くからあると言われるが、一般的になったのは、『.hack//G.U.』や『ソラトロボ』、『まもるくん』で知られるゲーム製作会社 サイバーコネクトツーのゲーム内でこの語が使われてからだろう(テイルコンチェルトやソラトロボではイヌヒト、ネコヒトと言った種族名も使われている)。

 中にはケモナーをタグとしてイラストに登録する人もいるが
前述の通り、ケモノキャラそのものを指して使われる言葉では無いので
ケモノのイラスト等にこのタグを入れるのは、あまり正しい用法では無いと思われる。

 ケモナーよりケモノというタグを使う方が閲覧してくれる人も多く
よっぽど意図してタグ付けしてない限りケモノタグを使用した方が表記揺れ防止としても効果的である。

 ちなみに、

  • 「俺たちってケモナーって言うんだ!」と興奮した新入りさんが毎年各地でケモナー連呼して痛々しい
 等の過去の経緯も有り、半ば「ケモナー」という言葉自体が蔑称と捉えられる場合もある。
 その為自称をはばかる人や、そう呼ばれることを嫌う人も存在するので、
 TPOに配慮し、あまり不用意に使うべきではない。

 ケモノ・獣人といった要素を必ずしも万人が好んでいるわけではない事は
 重々把握しなければならないだろう。

獣人

 ケモノの一要素を担うが、独立したものとして扱われる傾向にあるジャンル。
ケモノが全体的な動物要素やファンシーさを持つのに対し、獣人は顔が獣であることがまず重要とされ、その描かれ方はよりリアルな傾向を持つ。
詳しくは獣人を参照するべし。

 また、女性の獣人キャラはメスケモジャンルに分類されることが多い
詳しくはメスケモを参照するべし。

半獣人

 獣人やケモノの中でほぼ人間なキャラクターや、顔以外の部分が獣のキャラクターに用いられやすい。
 例えばハーピー、ケンタウロス(頭部が牛のミノタウロスが獣人なのと好対照)、人魚などの半獣半人もこの認識となりやすい。
 作品によっては獣人も含む、または半獣人を獣人とする場合もある。
 だがこれらはどちらかと言えばケモノと呼ぶには少々無理がある場合が多い。
 詳しくは半獣人モンスター娘を参照するべし。
 

獣耳

 獣耳は、動物の耳やしっぽを持った外見上かなり人間っぽいキャラクターである。
 人間がベースであることが基本な為、ケモノというよりはモンスター娘にも分類される。
 たまに他の人外に洒落で付けるパロディも存在する。
 ケモノ耳とも表記され、日本では比較的古くからある萌え要素の一つ。
 
 ケモノ、獣人などを好む人たちの中には、獣耳(+尻尾)くらいでは含めない、顔がケモでないと、と考える人が割と多い。
 その為ケモノタグと獣耳タグを併用されるのは好まれない傾向にある。タグ付けには気をつけること。
 (ポケモンタグとポケ擬タグの併用についても同じく)

 

Furry kemono

 英語のfurを語源とする、欧米でのケモノの呼称。→furry
 日本の獣人はfurryというよりはtherianthropyのほうが近いのだが、サブカル用語ではない。DeviantARTにおいてはAnthroとして分類される。
 kemono という単語が Japanese furry という意味で通じる(よってfurry同様若干性的なニュアンスも含む)。いわゆるotakuといった語と同様の経緯で入っているので、日本語本来の「獣」の意味ではない事に注意が必要。ケモノとfurryでは、そのデフォルメやモチーフの使い方の傾向が異なる為、似て非なるものとして受け取られているようである。
 
Anthroも意味合いとしては「人間化(した動物)」ということでFurryと同意義ではあるが、Furryが「萌え」的な性的嗜好を含むニュアンスを持つのに対して、純粋にモチーフとしての獣人を描く場合にAnthroという単語が使われる傾向が高く「FurryとAnthroは別物!」と声高に主張するグループも存在する。
(例えばFurryのウサギキャラは「Tシャツにジーンズ姿でハンバーガーを食べる」といった人間と変わらない振る舞いをするが、Anthroのウサギは元の動物の習性に基づいた独自の文化を持ち、草食なので肉料理も口にしない、等)
 
 ちなみに日本では獣人、半獣人という意味で広く使われている「ワー(ウェア)○○」という言葉だが、欧米では「人間と動物(獣人)の両方の姿を持つ種族(人狼等)」として認識されているので、「○○獣人」を表す場合も「Anthro ○○」という使い方をする(○○には動物名が入る)

参考リンク・海外アーティストによるWere、Anthro、Furryの違いを示すオオカミ獣人のイラスト

 「獸」とは日本では旧字体、中国大陸では繁字体、台湾・韓国では一般に用いられる漢字。ケモノに対する呼称で、意味はほとんどケモノと同じ。ただし、獣耳も含む場合あり。
 →獸人
 

その他の関連事項

歴史

 「人語を喋る動物」という定義をもしするならば、日本神話の「因幡の白兎」といった古代の物語にもケモノは見出す事ができる。
 日本におけるの古典は鎌倉時代の『鳥獣戯画』などがあるが、近代では1930年代に田河水泡が描いた漫画「のらくろ」シリーズが日本マンガ界では最も古いものの一つだろう。特に現代日本漫画を確立した手塚治虫の作品は数多くのケモノ・獣人が登場する事は愛好者ならよく知るところである。
 「動物の擬人化」自体は世界各地で古代から神話などにも存在し、決して新しいものではないことは今一度述べておく。→furry
ただし、それら昔の擬人化と現在のケモノとは連続性があるかは不確かである。

「獣人」と「ケモノ」

 pixivでのタグ使用の傾向は、男性向けの同性愛趣向が強い作品に獣人(男性に重きを置いた獣人)が多く、ケモノはマスコット的なキャラクターが多い。
 しかし、いわゆるケモホモ絵に獣人とケモノの両タグを付ける作者が存在し、(閲覧数を求める場合やそうした傾向を知らないなどの原因が考えられる)揉めたこともある。
 語義が近く、界隈において明確な基準が無い(作れない)ために起きると思われる。どちらのタグを使用する場合も、性的特徴が顕著な作品にはマイナス検索用タグの併用を心がけるべきである。

 ちなみに女性の獣人キャラクターには獣人タグの代わりにメスケモというタグを使われる場合が多く、作品の傾向と違って獣人タグと併用する人はあまり多くない。
 逆にケモノタグと併用してメスケモタグを付ける人の方が多く、中には獣人タグもケモノタグも付けずにメスケモタグだけを付ける人もいる。
 傾向として性別の住み分けとしての側面も持ち合わせているので、女性の獣人キャラクターだけ他のケモノ関連タグに比べてメスケモタグへの依存度が比較的大きい。
 

哺乳類以外のケモノ

 ケモノの語源は「毛物」であり、本来は毛皮を持つ哺乳類を指し、「ケモノ」も多くは哺乳類をモチーフとしたキャラクターに用いられる。
 しかし、架空動物であるドラゴンはしばしばケモノに含まれる。その中でも、もふもふしているものは特にファードラ獣竜またはけもりぅと呼ばれることがある(ドラゴンは想像上の動物のため、爬虫類的なイメージから哺乳類的なイメージまで幅広く存在する)。
 トカゲやワニ、ヘビなどの爬虫類の獣人化に関しては統一的な呼称はないが、強いて言えば「竜人」、鳥類では「鳥人」、魚類では「魚人」という呼称があり、これらもまたケモノに含まれることがある。

 鳥人タグは一時期「とりじん」として流行った事がある、詳しくは該当記事を見て欲しい。
 

獣人化・擬獣化

 擬人化が本来とは異なる意味で広まったおかげで、ケモノ作品に擬人化タグを使うことはなくなった。
しかし、ケモノ以外のものをケモノ化する獣人化擬獣化タグは健在である。

髪の毛について

 ケモノには体毛と髪の毛が付いている場合と、体毛だけで髪がない場合がある。
 これは描き手の好みによるもので、分類には影響しない。
ケモノ・furry寄りになるとこの傾向が見られる。
 

「ケモノ」「けもの」「獣」

 pixivには「ケモノ」「けもの」「」の3種類の類似タグが存在する。
しかし、「」が通常の動物のイラストを含んでいる以外に 大きな違いはない。
どれを使うかは描き手の好みの問題であるが、「けもの」はあまり使用者がいないようである。

関連タグ

関連タグ

対立的語彙獣人 獸人※ケモノタグとの同時使用はあまり好まれない
ケモノからの派生タグケモショタ ケモロリ メスケモ デブケモ オスケモ チビケモ 乗りケモ
専門的なケモノ用語擬獣化 transfur 獣人化 巨ケモ ケモ百合 ケモホモ ふたけも
ケモノと関連性が強いもの  けもの 動物
ケモノに含む場合があるものドラゴン 人外 悪魔 竜人
ケモノを含む場合があるものファンタジー 美女と野獣 人間♂×ケモノ♀

pixiv内でケモノ要素が含まれる企画
 以下の分類は恣意的であり、実際に企画内の投稿や規約を見ながら各自判断する事。
ケモノがメインの企画HANDYMONSTERS けもファン ケモ学 尻尾と武器と獣の仔 【けも☆マギ】
獣人寄りに見える企画pixivの森 株パ ♂ケモ大学 ミリけも 
ケモノ要素がある企画ドラしぶ pixivファンタジア ピクロボ

版権作品 *作品名はアイウエオ順
※pixpediaページのある作品及びキャラを載せてください。
作品名キャラクター
あらしのよるにガブ メイ
逢魔ヶ刻動物園多数
おとぎ銃士赤ずきんヴァル カーネ ランダージョ
風のクロノアクロノア ガンツ 哀しみの王 他
エトレンジャーバク丸 ホルス ガオウ クリーム ドラゴ ニョロリ パカラッチ スフレ モンク タルト ポチ郎 ウリィ ニャンマー ショコラ リディア(キリンダー) 他
キャッ党忍伝てやんでえヤッ太郎 スカシー プルルン 他
クイズマジックアカデミーガルーダ先生
クラッシュ・バンディクークラッシュ・バンディクー ココ・バンディクー 他
剣と魔法と学園モノ。ドワーフドワ子
コレクターユイウォーウルフ
サマーウォーズキングカズマ 仮ケンジ
しばいぬ子さんしばいぬ子
シャイニング」シリーズ多数
ジュエルペット多数
しろくまカフェ多数
スターフォックスフォックス ファルコ ペッピー スリッピー クリスタル ウルフ 他
スマイルプリキュアウルフルン
ソニックシリーズソニック テイルス ナックルズ エミー シャドウ ルージュ クリーム 他
ソラトロボ(旧ソラロボ多数
テイルコンチェルト多数
デジモン多数
デビチルクール ベール 他
洞窟物語ミミガー
どうぶつの森多数
とっとこハム太郎多数
NikQすてねこチック
HTF多数
はぴはぴクローバー多数
バンジョーとカズーイの大冒険バンジョー カズーイ 他
ひよこぼっち多数
Final Fantasy(FFナナキ フライヤ キマリ
FF外伝(聖剣伝説ダナエ シエラ
FEDAドーラ シェリー 他
ブラッディロア多数(ケモノと言うよりも獣化である)
ブレスオブファイアレイ サイアス 他
ブレイブルー獣兵衛
魔神英雄伝ワタル渡部クラマ
ペーパーマンテリシア ガイ アルル ヴァン フッド
ポケットモンスター多数
ポップンミュージックカゲトラ 小次郎 シシワカ セルゲイ ディーノ ブレーメンズ 他
ポピーザぱフォーマーケダモノ
マイリトルポニー多数
魔法少女まどか☆マギカキュゥべえ
名探偵ホームズ宮崎駿によるTVアニメ)多数
ライオンキング多数
ライブオンタテガミウルフ 他
レジェンズシロン ランシーン ウォルフィー 他


ケモノ関連イベント

過去に開催され、長期間経過した物もあります。ご注意ください。

イベント名主なジャンルリンク
けもケット同人誌即売会公式サイト 公式Twitter
fullmoff(ふるもっふ)着ぐるみ公式サイト
もふけっと同人誌即売会・着ぐるみ公式サイト
獣人祭(じゅうじんまつり)同人誌即売会公式サイト 公式Twitter
JMoF(Japan Meeting of Furries)着ぐるみ公式サイト 公式Twitter
Kemocon着ぐるみ・イラスト展示公式サイト
ふぁーすと同人誌即売会公式サイト
METAMOR GENERATION着ぐるみ・音楽公式サイト 公式Twitter
MON☆FESTIVAL!(略して「もんふぇす」)サイト準備中...
ケモノやねん!着ぐるみ第3回公式告知サイト 公式Twitter
人外愛姫人外・ケモノ系同人即売会公式サイト
ふらっふぃケモショタオンリー同人誌即売会公式サイト
Kemospoスポーツ大会公式TwitCasting


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