揺れ続ける日本列島… 「富士山噴火」「琵琶湖地震」 覚悟しておくほうがいい

2013年05月13日(月) フライデー

フライデー賢者の知恵

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「魚には側線と呼ばれる感覚器官があり、ここで物理的、電気的な変化を感知します。たとえば岩盤から電磁波などの電気的な変化が出たり、海底を通っている断層の一部から地震に伴う硫黄を含むガスなどが出たり、海底火山の近くから熱水が出た場合、深海魚がそれを感知して動き出し、異変のある海域から逃げ出して上がってくることがあるのです」

 これら深海魚の水揚げを反映するかのように三宅島で震度5強、M6.2の地震があったのは17日の夜のこと。1日40回以上の揺れを記録したこの地震は、普通に考えれば火山活動との関連が予想される。けれども気象庁は、震源が20kmと深いことから、「火山との関係はない」と発表した。

 ただし、専門家がみなこの見解を支持しているわけではない。本誌は、今回の地震は火山性のものであるとする専門家の証言、さらにはこれが富士山噴火にまでつながるという意見を得た。

 なぜ火山性地震の可能性があると言えるのか。海洋地震学の専門家で東大名誉教授の笠原順三氏が解説する。

「気象庁は震源の深さを20kmとしていますが、防災科学技術研究所は深さ6kmと発表しています。私も防災科研と同意見で、気象庁の20kmは深すぎると考えます。'00年の三宅島の噴火に伴う地震が発生したときは、震源の深さが5km程度でした。この5~6kmの深さというのは、ちょうどマグマが生成、移動する深さです。防災科研の測定どおり震源が6kmなら、これは火山性でしょう」

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