日本列島を連日襲うM6超の地震。各地で確認される異変。
これは巨大南海トラフ地震の前兆か、それとも富士山噴火の前ぶれなのか……。
西に目を向ければ、琵琶湖周辺での大地震の危険性は日に日に増している。
本誌が総力取材した、関東、近畿それぞれに迫る危機を一挙に紹介する!
いくら「地震列島」といってもこれは異常事態だろう。このところ、多数の大規模地震が日本列島を襲っている。4月13日に淡路島、17日には三宅島、20日は北海道、21日には鳥島でM(マグニチュード)6超の地震があった。
頻発する地震はいったい何を意味しているのだろうか。本誌は先週号で淡路島の地震が南海トラフ大地震の前兆である可能性が高いことを示した。だが、懸念される大災害はそれにとどまらない。ここでは、群発する地震が示す富士山噴火の可能性、琵琶湖周辺を襲うM7.9規模の巨大直下型地震についてお伝えする。
「富士山噴火が近づいている」
下の写真をご覧いただきたい。これは水深200~1000mの深海に棲息する深海魚、リュウグウノツカイ。今年2月に相模湾で捕獲されたものだ。小田原魚市場の関係者が語る。
「この魚を見たのは2回目です。最初は東日本大震災の前の'11年1月でした。そして2度目は今年の2月。地震の前兆ともいわれるだけに不気味です」
ただそれだけなら「偶然」として一笑に付することもできる。しかし、リュウグウノツカイ以外にも、漁師ですらめったに見かけないという珍奇な深海魚が次々水揚げされているとなれば、無視することはできない。
「4月の上旬に、ツラナガコビトザメとセダカイタチウオという珍しい深海魚が水揚げされました。私も見たのは初めてです」(前出・市場関係者)
ほかにもシギウナギ、ミツクリザメ、ユウレイイカなど、珍しい深海魚が相模湾で相次いで水揚げされているのだ。動植物の感覚生理学の専門家で、東京女子大学名誉教授の鳥山英雄氏が語る。
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