結婚制度はオワコンなのか?というテーマが盛り上がってますね。これ面白いので考えてみます。
今、あえて「結婚」する意味
ちきりんさんが指摘しているように、世界的に非婚化(事実婚)が進んでいます。
<婚外子の比率の変化>
スウェーデン 39.7% → 54.7%
フランス 11.4% → 52.6%
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イギリス 11.5% → 43.7%
オランダ 4.1% → 41.2%
米国 18.4% → 40.5%
ドイツ 15.1% → 32.1%
スペイン 3.9% → 31.7%
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カナダ 12.8% → 27.3%
イタリア 4.3% → 17.7%
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日本 0.8% → 2.1%
事実婚の多さは法制度や文化が背景になっていると考えられます。Wikipediaを見ると、フランスでは法制度上の縛りを嫌厭して事実婚が広がっていることが指摘されていますね。もちろん、フランスのお国柄も影響していると思います。
もともとフランスでは、婚姻や離婚に関する法律的な条件が日本などに比較すると厳しい(例えば、日本なら可能な協議離婚ができない。相続法の関係で、事実婚は内縁関係でなく「事業契約」と同等と見なされるため、パートナーの一方が死亡した場合、残された相手の生活に必要な財産が保護されない、など)。そこで、このような制度が要請されたと思われる。
そのため、同性愛者のカップルだけでなく、同棲はしていても何らかの理由で結婚できない・したくない異性愛のカップルが、同性カップルと同様、PACSを利用する。近年では、同性カップルよりも異性カップルのPACS締結数の方が格段に多くなっている。
日本でも着々と「事実婚」は選択肢になりつつあるようで、だいぶ前にnumabooksの内沼さんと「非結婚のススメ」的なトークイベントをやりました。当時、彼はパートナーと「結婚」するつもりはなく、「結婚する意味って何なの?」という問いを抱いていました。
たしかに、結局はふたりの愛の問題ですから、制度として結婚を利用するか否かはささいな問題になりつつあるように思います。このブログを読んでいる方の中にも、事実婚でいいんじゃね?と思っている方がいるかもしれません。
結婚する意味①:税制、権利上の問題
では実際的に、この時代に結婚する意味って何なんでしょう。考えてみました。
まず第一に考えられるのは、税制や権利上の問題です。事実婚と法律婚では、「配偶者控除」「相続権」「親権」などの面で、事実婚が不利になる現状があります。「事実婚 新しい愛の形」で紹介されていた表をご参考に。
事実婚を選択する場合は、これらの実生活上のデメリットを受け入れる必要があります。この点は事実婚の浸透を妨げる、大きなハードルとなっているのでしょう。
結婚する意味②:家族が増える
これは個人的な実感値ですが、「籍を入れる」という行為は、家族が増える(義父母、叔父・叔母、甥・姪…)という点にも意義があるように感じます。この点は籍を入れない事実婚の場合、特に年長者の親戚からは「他人」的な扱いを受ける可能性も否めません。
もちろん、これはコミュニケーションの問題なので、事実婚であっても親戚とあたたかな関係性を維持しているケースもあるでしょう。ぼくの知っている範囲でも、そんな方々は普通にいらっしゃいます。
ただし、親以上の世代の理解が得やすいかというと、なかなか難しいのも現状だと思います。まだまだ日本では「事実婚?なんで??」という反応が一般的でしょう。「事実婚なんて遊びだ!」という断罪もありえそう。
裏を返せば、戸籍上の家族を増やさない事実婚は「親戚付き合いを強要されない」というメリットももたらします(「事実婚 新しい愛の形」)。自由でいたいカップルにとっては、事実婚という選択肢は魅力的なのでしょう。
…うーん、色々と考えてみたのですが、実際突き詰めて考えると、結婚制度ってもはや強い意味合いはない気がしてしまいました。みなさん意見ください。
深く考えず「そういうものだし」「なんとなく」、結婚という選択肢を取っている方も多いのではないでしょうか。かくいうぼくも、「籍をあえて入れない」という選択肢は頭に思い浮かびませんでした。
みなさんは結婚制度の意味をどう考えますか?結婚している方は、どんなメリットを感じて結婚しましたか?事実婚にしようと考えている方は、なぜその選択を取ろうと考えているのですか?
ぜひコメント欄、ツイッター、フェイスブックでご意見ください。