今月中旬タイから専門家
2013/05/11
豊橋総合動植物公園(豊橋市大岩町)は9日、両前脚を骨折して治療が続くアジアゾウの子ゾウ「マーラ」について、今後の治療方針のアドバイスを受けるため、今月中旬にタイから専門家を招くと発表した。
同園によると、先月30日のエックス線検査で骨折はほぼ治ったことが分かった。やや内側に曲がっていた左前脚もほとんどまっすぐになったという。
相変わらず寝たきりの状態だが、脚の痛みがなくなったからか脚をバタバタさせて立ち上がろうとする。食欲旺盛で、太りすぎないよう与えるゾウ用ミルクの量をけがをする前の6割程度の1日10~13リットルに抑えている。
骨折がほぼ治ったことで1つの山は越えたが、治療による筋力低下を考慮してリハビリは慎重に行われる。毎日の立たせる練習はつり上げ用のベルトで体を持ち上げた状態で、脚に負荷がかかり過ぎないよう15~20分ほどにとどめている。
同園は今後の治療とリハビリに万全を期すため、タイでゾウ治療を専門とする獣医師2人を今月14日から3日間の日程で招く。
また、現在マーラの寝ている部屋が狭くてリハビリに支障を来すことから、5月下旬にも隣のより広い部屋に移す予定。