《作者からの一言メモ》
怖いかと言えば怖いかもしれませんが、悲しいかもしれません。たぶん
二度見ることをおすすめします
あと、いろいろとネタ的要素が投下しているので難しいかもしれません
とりあえず存分に恐怖しちゃってください!!
彼女歴、生まれてから25年間皆無
そんな僕でも親しい女の子が出来た
知り合ったのはとあるサイト内で、だ
そのサイトはチャットルームと言って
顔も名前も知らない誰かと話が出来るというもの
僕はいつものようにサイトへ
そこでアサガミカスミという部屋名を見つける
アサガミカスミは人の名前だ
部屋名には可愛らしく
「パスワードはいつもの(ハートマーク)」
と書かれてあった
パスワードを入力して「部屋に入ります」をクリック
誰かが部屋に入ると自動的に彼女へ
「入った」と通達が行く
すぐさま、チャット欄に言葉が打ち込まれる
fromアサガミカスミ 12/21/10:30
『こんにちわ~。今日はなんだか早いね』
toアサガミカスミ 12/21/10:31
『今日は仕事が早く終わったんだ』
fromアサガミカスミ 12/21/10:32
『そうなんだ。……えっと、少し聞いてもいい?』
toアサガミカスミ 12/21/10:33
『ん?』
fromアサガミカスミ 12/21/10:34
『突然なんだけど、私のこと好き?』
toアサガミカスミ 12/21/10:35
『えっ?』
fromアサガミカスミ 12/21/10:36
『質問に答えて! 私、フユ(僕)君のことが好きなの!』
toアサガミカスミ 12/21/10:37
『えっ! えっ? 本当に?』
fromアサガミカスミ 12/21/10:38
『うん、本当に。だから、返事を聞かせて』
toアサガミカスミ 12/21/10:39
『分かった。返事を言う。僕も好きだよ』
fromアサガミカスミ 12/21/10:40
『ホント……? ホントなの……?』
toアサガミカスミ 12/21/10:41
『うん、本当だよ』
fromアサガミカスミ 12/21/10:42
『嘘、じゃないよね?』
toアサガミカスミ 12/21/10:43
『うん、嘘じゃない』
fromアサガミカスミ 12/21/10:44
『それで……あの、住所を教えてくれる?』
toアサガミカスミ 12/21/10:45
『どうしてそんなことを……?』
fromアサガミカスミ 12/21/10:46
『会いたいの。会って、好きだって言ってもらいたいの
面と向かって』
toアサガミカスミ 12/21/10:47
『いいのか? こんな時間だぞ?』
fromアサガミカスミ 12/21/10:48
『いいの。今から会いたい。じゃないと……』
toアサガミカスミ 12/21/10:49
『わ、分かった』
アサガミカスミがあまりにも切羽詰まった物言いをするから
仕方なく僕の住所を教えてあげた
程なくして会話は打ち切られた
彼女を待っている間何をしようかと思い、
何気なくテレビを点けた
たまたまニュースがやっていた
交通事故の報道
今から五十分ほど前に起きた話
被害者は十代の女子高校生
加害者の口頭から得た情報だ
名前を麻上香澄というらしい
現場から見つかった生徒手帳に名前が書いてあったそうだ
そして、その高校生はというと、現在行方不明
程なくして、ピンポーンとインターホンが鳴った
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