中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 大相撲 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大相撲】

碧山 4連勝 力の源ヨーグルトの日に快勝

2013年5月16日 紙面から

碧山(上)が引き落としで高安を破る(嶋邦夫撮影)=両国国技館で

写真

◇夏場所<4日目>

(15日・両国国技館)

 ブルガリア出身の平幕碧山(26)=春日野=が4戦全勝。横綱、大関陣は今場所3度目の安泰。全4大関はそろって初日から4連勝で、これは1990年夏場所以来、23年ぶり。稀勢の里(26)=鳴戸=は栃煌山をすくい投げで仕留め、鶴竜(27)=井筒=は苦手の妙義龍に逆転勝ち。琴欧洲(30)=佐渡ケ嶽=は把瑠都を、琴奨菊(29)=同=は宝富士をともに寄り切った。白鵬は北太樹を寄せ付けず4連勝、日馬富士は3勝目を挙げた。

 碧山が丸太のような腕で高安を突き起こすと瞬時の引き落とし。「ヨーグルトの日」に自己タイの初日から4連勝を決める快進撃だ。

 力の源はヨーグルトである。ブルガリア出身の碧山は、「子供のころからおばあちゃんの作るヨーグルトとチーズを食べてました。今も一日に450グラムのヨーグルトを2箱食べます」という。1人あたりの年間消費量が50キロと世界一のブルガリアだが、碧山はそれをはるかにしのぐ年間300キロ以上を消費する。

 三役に昇進した昨年秋場所から、「ヨーグルトの日」を制定した明治乳業から毎週、ヨーグルトと牛乳が届けられる。ちゃんこの後で1箱食べるのが日課。「ヨーグルトの日」のことは「初めて聞いた。びっくりしました。お祭りはある?」と知らなかったが、碧山にとっては毎日がヨーグルト祭だ。

 体重は192キロ。たまに200キロを超える巨体の持ち主。競輪選手で70センチくらいあるといわれる太ももは99センチ、上腕は62センチもある。そんな碧山も8歳のときは「17キロしかなかった」。病弱な少年だったが、その原因だったへんとう切除の手術を受けてみるみるうちに巨大化した。

 「8歳のときに切りました。そしたら夏だけで9キロも太りました。13歳でスポーツ学校に入学したときは178センチで79キロでした」と振り返る。

 今年の初場所後に実家のブルガリア・ヤンボルに25時間かけて里帰りした。祖母カランフィラさん(64)が作るヨーグルトとチーズを「いっぱい食べた」と堪能。春場所で9勝6敗。そして今場所は4連勝。「うれしいけど、もっといい相撲を取りたい。始まったばかりです。しっかりけいこして頑張ります」。規格外のパワーを見せつけていく。 

  (岸本隆)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ