うなぎネット > 土用の丑の日

土用の丑の日(どようのうしのひ)
 土用とは古代中国で考え出された思想の陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)に基づき割り当てられた期間です。五行(木火土金水)の五時(春・夏・土用・秋・冬)を四季に割り当てた期間で、立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれ前十八〜十九日間(各季節の終り)があり、土用は四季の間にあってその生成を助けるものと考えられています。年間に四回あり相生(そうじょう)の火生土(かしょうど)の関係で夏の土用が特に注目されています。
/////土用の割り当ては、太陽黄経に基づき決められています。/////
・春の土用 : 黄経27度〜
・夏の土用 : 黄経117度〜
・秋の土用 : 黄経207度〜
・冬の土用 : 黄経297度〜
 丑とは年・月・日・時の順序を示すための符号で十二支の二番目ことです。丑が十八〜十九日間内で先に来ると二の丑があります。曜日と同じで十二支の順番が変わることはありません。

土用の丑の日の由来
 夏バテ防止のためにウナギを食べるという習慣が定着したのは、江戸時代中後期になってから。売り上げ不振に悩んだウナギ屋から、相談を受けた平賀源内が「今日は土用の丑の日」と書いた張り紙を出して宣伝し繁盛したそうです。
 丑(うし)の日に「う」の付く物(うどん・うり・梅干など)食べると体に良いとの言い伝えがあり、「うなぎ」が合致したと考えられます。  

平賀源内(ひらが げんない)
 1728〜1779(享保13〜安永8)江戸中後期の本草学者、蘭学者、(医者)、作家、発明家です。

土用の丑の日表
土用の丑 二の丑 土用入 土用明
2007 7月30日 - 7月20日 8月7日
2008 7月24日 8月5日 7月19日 8月6日
2009 7月19日 7月31日 7月19日 8月6日
2010 7月26日 - 7月20日 8月6日
2011 7月21日 8月2日 7月20日 8月7日
2012 7月27日 - 7月19日 8月6日
2013 7月22日 8月3日 7月19日 8月6日
2014 7月29日 - 7月20日 8月6日
2015 7月24日 8月5日 7月20日 8月7日
2016 7月30日 - 7月19日 8月6日
2017 7月25日 8月6日 7月19日 8月6日
2018 7月20日 8月1日 7月20日 8月6日

陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)とは
 陰陽説と五行説の二つの考え方が結び付いて陰陽五行説なりました。陰陽とは有形無形に関わらず万物全てが「陰」と「陽」の気で成り立っているという考え方です。五行は自然界や人間社会のいろいろな現象の生成・変化を説明する五元素(要素)のことで、すべての現象は木火土金水(もっかどこんすい)のいずれかに分類できます。それぞれ中国の春秋戦国時代(しゅんじゅうせんごくじだい)紀元前770〜紀元前221年に発生した考え方です。
 高松塚古墳やキトラ古墳などの重要な壁画(四方に描かれている四神が棺の守り、天井に天体が描かれている)で分かるように、陰陽五行説は日本の文化・政治・宗教・習慣など広い分野に定着し、日本史に大きな影響を与えてきました。現在でもその多くの習慣が残っています。その中の一つが「土用うなぎ」です。



陰陽五行説の関係
陰陽(いんよう) 陰陽とは万物全てが「陰」と「陽」の気で成り立っているという考え方。
五行(ごぎょう) 自然界や人間社会の現象の生成・変化を説明する五元素(要素)。
十干(じっかん) 一ヶ月を三つに分け、十日で一巡する数え方。
十二支(じゅうにし) 木星が十二年で一周する数詞で順序を示すための符号
干支(かんし・えと) 十干と十二支を順に組み合わせたもの。


関連リンク
土用の丑の日は”こよみのページ”の”土用と土用の間日、丑の日計算 ”で計算してくれます。
こよみのページ >  土用と土用の間日、丑の日計算 > 計算


-うなぎネット-