第10話 『鳳翔』級強襲揚陸艦
夢幻諸島 第01エリア 特別架空連合艦隊海軍工廠
神埼青葉
「予告通り、補助艦艇第三弾――強襲揚陸艦を紹介します」
キティホーク
「前回の『支笏』級も、強襲揚陸艦みたいではないですか」
エンタープライズ
「車輛100輌以上に、4隻のLCACを備えているからな」
神埼青葉
「前回も言われたよ。それは。けど、こいつは“純粋な”強襲揚陸艦にして、今建造中の『アメリカ』級強襲揚陸艦を超える性能を秘めている。それを、これから紹介する」
■『鳳翔』級強襲揚陸艦――性能諸元――
全長
・333メートル
飛行甲板全長
・333メートル
全幅
・36.2メートル
飛行甲板全幅
・59.2メートル
平均喫水
・10.2メートル
基準排水量
・3万8500トン
常備排水量
・4万2000トン
満載排水量
・5万2200トン
搭載機関
・FE社製ガスタービンエンジン×4基4軸推進
機関出力
・20万馬力
最高速度
・33ノット
航続距離
・18ノットで2万2000海里
装甲
・舷側:220mm
・甲板:150mm
・艦橋:300mm
・CIC :350mm
乗員
・1000名(艦艇乗員)
・2200名(上陸部隊)
・1000名(航空要員)
・4200名(合計)
武装
・01式垂直発射管『クヴァルム』 120セル
・01式艦対空ミサイル『フェニックス』104セル
・01式艦対潜ミサイル『アクエリアス』 16セル
・01式高性能40mm複合機関砲『ファルケ』4基
・01式21連装近接防空ミサイル発射筒『シュヴェルマ』4基
艦載機
・F-35BJ 10機
・AH-64D 10機
・MV-22J 4機
・CH-47J 4機
・SH-60K 4機
・MCH-101J 4機
・最大艦載機 40機
搭載量
・LCAC 4隻
・06式機動戦車 20輌
・89式装甲戦闘車 15輌
・96式装輪装甲車 15輌
・82式指揮通信車 10輌
・99式自走榴弾砲 10輌
・87式自走高射機関砲 10輌
エレベーター
・4基
カタパルト
・02式電磁カタパルト 4基
姉妹艦
・二番艦『龍鳳』
・三番艦『祥鳳』
・四番艦『瑞鳳』
説明
特別架空連合艦隊の新型強襲揚陸艦。今建造中の『アメリカ』級強襲揚陸艦をモデルに、全長は『ニミッツ』級と同じ、飛行甲板はアングルト・デッキ及びエンクローズド・バウ、電磁カタパルトを採用して航空運用能力の強化を図っている。
航空機搭載量は軽空母並みの40機で、飛行甲板には耐熱加工が施されているため、固定翼機ならほぼ半分の25機で運用出来、上陸部隊の支援を始めとした任務に付く。
航空機の運用と揚陸能力の一体化を図るため、必然的に船体の大きさは大きくなり、5万トン以上6万トンに迫るにまで肥大化していったが、その分、揚陸能力は『アメリカ』級以上は確実と保障出来るほどの完成度である。
ちなみに、艦橋は現代の艦艇では珍しい島型艦橋を貫く屈折煙突が一体化した複合艦橋を採用している事が、空母と間違われている要因の一つだと言われている。
尚、今回の艦名は、旧日本海軍の軽空母『鳳翔』『龍鳳』『祥鳳』『瑞鳳』から取られている。
エンタープライズ
「強襲揚陸艦と言うよりは、知らない人がこの艦艇を真上から見れば正規空母と見間違うな。確実に」
キティホーク
「『ニミッツ』級と船体が似ていますからね」
神埼青葉
「良くて誤認効果を生むが、悪くて敵が空母だと勘違いして集中攻撃を仕掛ける恐れがあるけど、豊富な迎撃用火器や個艦防御火器を備えているし、周囲に展開する護衛艦隊のと合わせれば、侮れないよ」
エンタープライズ
「確かに。120セルのVLS――内、8割に当たる104セルが対空用だからな」
キティホーク
「これほどの対空能力なら、侮れないですね」
神埼青葉
「それはそうだ。艦艇を開発・建造するのに時間や資金・資源が掛かっているから、簡単に撃沈されないような構造や設計がされているよ」
エンタープライズ
「なるほど……」
神埼青葉
「では、次回予告に行こう。次回は航空機を紹介する」
次回に続く。
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