第09話 『知床』級大型輸送艦
夢幻諸島 第01エリア 特別架空連合艦隊海軍工廠
神埼青葉
「予告通り、補助艦艇第二弾の輸送艦について紹介する」
武蔵
「輸送艦ですか……」
三河
「“縁の下の力持ち”若しくは“影の率役者”とも言うべき艦艇だな」
神埼青葉
「まぁ、確かに。君達を始めとする主力艦艇同士の戦闘を花形とするなら、補給艦や輸送艦に代表される補助艦艇達は、三河の言う通り“縁の下の力持ち”と言えるで立ち位置にいるであろう。その艦艇をこれから紹介する」
■『知床』級大型輸送艦――性能諸元――
全長
・263メートル
全幅
・40メートル
平均喫水
・10.4メートル
基準排水量
・2万2200トン
常備排水量
・3万7900トン
満載排水量
・5万2300トン
搭載機関
・FE社製ガスタービンエンジン×4基4軸推進
機関出力
・20万馬力
最高速度
・33ノット
航続距離
・18ノットで2万2000海里
装甲
・舷側:180mm
・甲板:100mm
・艦橋:220mm
・CIC :300mm
乗員
・155名
武装
・01式高性能40mm複合機関砲『ファルケ』4基
・01式21連装近接防空ミサイル発射筒『シュヴェルマ』4基
艦載機
・MCH-101J 2機
搭載量
・LCAC 4隻
・06式機動戦車 10輌
・M1A2主力戦車 15輌
・レオパルドⅡ 15輌
・89式装甲戦闘車 15輌
・96式装輪装甲車 15輌
・82式指揮通信車 10輌
・99式自走榴弾砲 10輌
・87式自走高射機関砲 10輌
姉妹艦
・二番艦『根室』
・三番艦『積丹』
・四番艦『松前』
・五番艦『亀田』
・六番艦『渡島』
説明
特別架空連合艦隊の新型大型輸送艦。海上自衛隊の『おおすみ』型輸送艦をモデルに、船体と飛行甲板が一体化したエンクローズド・バウを取り入れ、さらに前方の大型エレベーターは8輌分の軽車輛、後部のエレベーターは6輌分の軽車輌を一度に昇降させる事が可能である。
車輛を搭載出来る限度は、戦車等の搭載や飛行甲板にも艦載する事によって変化するものの、100輌は余裕で収納可能な程の格納庫面積と、エアクッション艇(LCAC)4隻を収納できるウェルドックを備えているため、ドック型揚陸艦としても使用可能である。
船体後方には広く確保されたヘリコプター用飛行甲板を備えているものの、特別な設備や管制が無いため、簡易的な整備や点検しか行えず、強襲揚陸艦としても改良しないと使用出来ない。
前回に引き続き、艦名は北海道の半島名から取られている。
武蔵
「『おおすみ』型よりも遥かに巨大化していますね」
三河
「しかも、全長がかつての『大和』級戦艦と同じで、横幅が40メートルとこちらの方が広いな」
神埼青葉
「この艦艇なら、一度に大量の機甲戦力を輸送する事が可能である」
三河
「思ったけど…大規模改装すれば、強襲揚陸能力を保有する軽空母として使えるよな?」
神埼青葉
「そう言われてみれば、そうだな」
武蔵
「それに、左右のサイドランプを撤廃して、格納庫のレイアウトや飛行甲板の耐熱を行えば、それこそ強襲揚陸艦としても使えますね」
神埼青葉
「なるほど、いいアイディアだ。前向きに検討してみよう。今回も少し早いが次回予告をします。次回は、補助艦艇第三弾――強襲揚陸艦を紹介します」
次回に続く。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。