第08話 『支笏』級大型補給艦
夢幻諸島 第01エリア 特別架空連合艦隊海軍工廠
神埼青葉
「現在、我が艦隊はようやく“艦隊”を形成するだけの戦力を保有した所だ」
大和
「確かにそうだな」
信濃
「それがどうしたのだ?」
神埼青葉
「艦隊形成のために建造していた主力艦艇の他に、陰ながら支える補助艦艇の数の少なさに気が付いた。であるため、今回と次回の二回は補助艦艇三本立てで紹介する」
大和
「思い切ったやり方ですね」
信濃
「私達の動力は核融合炉機関だから、航続距離は無制限だけど、弾薬やミサイルは有限であるからね。言われてみれば、必要不可欠な艦種だな」
神埼青葉
「では、第一弾。補給艦を紹介する」
■『支笏』級大型補給艦――性能諸元――
全長
・270メートル
全幅
・35メートル
平均喫水
・10.2メートル
基準排水量
・2万2200トン
常備排水量
・3万4500トン
満載排水量
・4万3500トン
搭載機関
・FE社製ガスタービンエンジン×4基2軸推進
機関出力
・20万馬力
最高速度
・28ノット
航続距離
・18ノットで2万2000海里
装甲
・舷側:190mm
・甲板:100mm
・艦橋:250mm
・CIC :300mm
乗員
・195名
武装
・01式高性能40mm複合機関砲『ファルケ』4基
・01式21連装近接防空ミサイル発射筒『シュヴェルマ』2基
艦載機
・MCH-101J 2機
搭載量
・最大で1万5000トン
姉妹艦
・二番艦『洞爺』
・三番艦『阿寒』
・四番艦『風連』
・五番艦『能取』
・六番艦『涛沸』
説明
特別架空連合艦隊の新型大型補給艦。同艦隊の艦隊規模の大きさ――これからも増える事を考えて、今まで使用していた補給艦では限界を感じる事から、計画案を大幅に変更。船体の大きさや排水量を第二次世界大戦の正規空母クラスにまで拡張させ、補給能力に関してもなるべく早く補給を終わらせるために工夫がされている。
船体前方は燃料や弾薬の貯蔵庫、船体後部――正確には艦橋後部には輸送ヘリが着艦できる甲板が設けられており、加えて艦内に格納庫が設けられているため、雨風に晒される事による腐食の進行をなるべく抑える事が出来た。
尚、無武装で脆弱な補給艦に向かってくる対艦ミサイル等を迎撃するために、艦首・艦尾・艦橋と格納庫の間に『ファルケ』を、艦橋前と格納庫上部に『シュヴェルマ』を搭載して、対空迎撃能力を確保している。
ちなみに、艦名は全て北海道にある湖から取られている。
神埼青葉
「補給を疎かにした軍隊は滅びの運命を辿る…それは歴史が証明している」
大和
「ガダルカナル、インパールがいい例ですね」
信濃
「弾丸や弾薬が無ければ戦闘にもならないし、腹が減っては戦は出来ないからな」
神埼青葉
「そう言う事。今回は少し早いが、次回予告をしよう。次回は、補助艦艇第二弾――輸送艦を紹介します」
次回に続く。
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