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 本日、2話目の投稿。
第07話 07式艦上機動戦闘攻撃機『流星』
夢幻諸島 第05エリア 航空機開発研究所

神埼青葉
「今回は旧式化しつつあるF/A-18E/FJ『スーパーホーネット』の後継機を紹介する」

エンタープライズ
「スーパーホーネットか…私の艦載機にもなった戦闘攻撃機だな」

キティホーク
「それは私にも言えますよ」

神埼青葉
「今日はアメリカ海軍空母の艦魂と一緒か…」

エンタープライズ
「光栄に思って下さいよね。何て言ったって、私は世界初の原子力空母の艦魂なのですからね」

キティホーク
「なら私は、日本国の横須賀に停泊する第7艦隊の元旗艦の艦魂ですよ」

神埼青葉
「確かに。2人は歴戦の空母の艦魂だからね。では、紹介を始める」



■07式艦上機動戦闘攻撃機『流星』――性能諸元――
全長
・17.8メートル
全幅
・17.7メートル
全高
・4.88メートル
主翼面積
・47.8㎡
機体自重量
・16400kg
最大自重量
・33500kg
発動機
・FE社製F-110-FE-001二次元ノズル付きターボファンエンジン×2基
推力
・AB無し:125kN
・AB有り:180kN
巡航速度
・マッハ1.38
最高速度
・マッハ2.63
行動距離
・増槽無し:2700km
・増槽有り:5000km
上昇高度
・1万5500メートル
乗員
・1名(単座型)
・2名(複座型・電子戦機)
武装
・07式20mm六砲身ガトリング機関砲2門(装弾数:1門に付き350発)
爆装
・最大搭載量
 ・12800kg
・パイロン数
 ・12個+コンフォーマル・フューエルタンク専用2個+主翼翼端部2個
  ・空対空兵装
   ・05式305mm長距離空対空ミサイル×4発
   ・05式203mm中距離空対空ミサイル×4発
   ・05式127mm短距離空対空ミサイル×4発
   ・07式105mm二十四連装短距離空対空ミサイルポッド×4基
  ・空対艦兵装
   ・05式381mm長距離空対艦ミサイル×6発
   ・07式203mm中距離空対艦ミサイル×6発
  ・空対地兵装
   ・05式356mm長距離空対地ミサイル×4発
   ・05式283mm空対地誘導爆弾×8発
   ・07式720mm地中貫通爆弾×8発
   ・07式70mm二十四連装ロケット弾ポッド×4発
説明
 特別架空連合艦隊の最新鋭戦闘攻撃機。今や旧式化しているF/A-18E/FJ『スーパーホーネット』の後継機として、FE社の他に存在する夢幻諸島の航空機部門専門の軍事会社――FAD(ファンタスティ・エアロダイナミクス)社が開発を担当して完成させた経緯を持つ。

 見た目は、日本国航空自衛隊のF-2A/Bをモデルに、機体の一回り大型化とエンジンの双発化を行い、『スーパーホーネット』の後継機に相応しい性能を持つべく、ジェットエンジンは『迅雷』に装備されたのと同じエンジンを搭載しており、機体の大型化とエンジン出力を生かして空対艦ミサイルを6発搭載することに成功し、同時にパイロンに長距離空対空ミサイル2発、中距離空対空ミサイル2発、翼端部に短距離空対空ミサイル2発を同時に搭載する事が出来るため、フル装備時の『流星』の試作機を見た上層部は、『スーパーホーネット』の後継機に相応しいとして正式採用に踏み切った。

 そう言った搭載量の他に、25mm口径から20mm口径に減らした代わりに、主翼と胴体の付け根部分にガトリング機関砲を装備しており、落下式増槽の代わりにコンフォーマル・フューエルタンクを搭載する事で長大な行動距離を得る事に貢献している。

 機体の名前の由来は、大日本帝国海軍最後の艦上攻撃機『流星』から来ており、流星の如く低空高速接近して敵艦隊を撃滅出来る事に願いを込めて名付けられた。



エンタープライズ
「すごいとしか言えない…」

キティホーク
「対艦ミサイル6発に、6発の対空ミサイルが同時に装備可能なんて……」

神埼青葉
「どうだ、すごいであろう。戦闘攻撃機に相応しい性能に仕上げられているし、速度も何も搭載せずに最高でマッハ2.63を記録したからね。戦闘機としても十分に使用可能だよ」

エンタープライズ
「確かに。ガトリング機関砲2門を装備しているからね。戦闘機としても使用できるけど…今の戦闘形態にドックファイトするような局面が生まれるのか?」

キティホーク
「極めて少ないと思いますよ。今の空戦は、“ファーストルック・ファーストショット”――先に敵機を見つけて、先に攻撃するスタイルが主流ですよ。必ずドックファイトする前提で開発された戦闘機よりは、敵機が自機を発見すると同時に撃破できるレーダーと長距離空対空ミサイルを搭載できる戦闘機を開発した方がいいです」

神埼青葉
「確かにそうだよ、キティホーク。けど、ミサイルが万能兵器である事が錯覚した者達によるミサイル万能論を忘れたか? 航空機関砲やドックファイトはミサイルが無い時の要だ。それだけは忘れないでほしい」

キティホーク
「その事は分かっているよ。私は曲がりにも、ベトナム戦争の時に参戦していたからね」

エンタープライズ
「その話なら私も聞いた事がある。今は博物館となっているミッドウェイやインディペンデンスから聞いたよ。被弾してフラフラになりながらも着艦したF-4やA-4等が居たって言う話をね」

神埼青葉
「それなら分かっているのだね。しかし、ミッドウェイやインディペンデンスか…彼女達も元気そうだったな」

キティホーク
「えっ? 彼女達を知っているの?」

神埼青葉
「あぁ。三度訪れて、すっかり打ち解けたよ。最後に会ったのは…君達2人と艦載機の購入契約が成立した時に訪れたな。彼女が言っていたよ――“私たちからすれば、まだまだ未熟な妹分を頼む”って」

エンタープライズ
「未熟って…確かにそうだけど」

キティホーク
「頼まれるのはこちらの方ですけど…」

神埼青葉
「ははっ、確かにそうだね。では次回予告。次回は艦艇を紹介します」


 次回に続く。
 ご意見・ご質問・ご感想をよろしくお願いします。


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