ホンマかいな在日特権?

「在日コリアンは無条件で生活保護がもらえる」「公共料金が無料」という話に疑問を持った方へ。できれば最初から読んでね!

「知れば知るほど嫌いになる国、韓国」と言っている人が信じている情報がデマばかりの件 その1

2013-05-15 16:40:33 | Weblog
そろそろ暑くなって来ましたね。こんにちはトータス亀下です。

昨年辺りからでしょうか、東京の新大久保や大阪の鶴橋などで恥知らずな排外デモが盛んに行われていますね。

一部の天然で“アレ”な人はさておき、韓国や朝鮮が大嫌いという人の中にはネットで真実(爆)を知り韓国・朝鮮が大嫌いになったと主張する方が結構います。デモに参加する程の重病ではなくても「自称・愛国者」と主張されている方にもそのようなパターンが多いみたいです。

ネットね。

でもさ

彼らが「韓国・朝鮮を嫌いになった」と言っている情報って、なんだかほとんどがデマや誤解なんだよね。


例えば愛国者様たちがよく語る有名なエピソードにこんなのがある。

本田技研の創始者で日本の偉人の一人に数えられる本田宗一郎氏の話だ。

その昔(1970年代)、本田氏が技術支援の為に台湾と韓国へ技術支援に行った。しばらくして台湾からは「日本と同じものが作れるようになったから、是非見に来てください!」と、韓国からは「日本と同じものが作れるようになりましたから、もう来なくてもいいです。」と連絡が入ったという。そして韓国はホンダとのライセンス契約を一方的に解消してエンジンからデザインまでホンダ製品をコピーしたバイクを「韓国ブランド」として販売を始めたという。
その事実を聞いた本田宗一郎は「韓国とは絶対に関わるな」と叫んだという・・・


これは経済評論家である邱永漢と渡辺昇一氏の対談本『アジア共円圏の時代―さらばアメリカ』から広がったエピソードであり、今では「嫌韓という程じゃないって人」にも知れ渡っているほど有名だ。(誰でも作れる)ウィキペディアにもちゃんと出ている。

この話を元に愛国者様たちは「韓国と関わるとロクな事にならない」だとか「韓国は汚い」などと主張されているのだ。

でも、この話って韓国と本田技研の実情をちゃんと知っている人にはちょっと不思議なのよね。

なぜなら、本田氏が「韓国と関わるな」と叫んだ直後、本田技研はデーリンという韓国の会社と提携を結び「DAELIM・HONDA」ブランドでオートバイを発売しているのだ。

また93年には韓国の自動車メーカーである「大宇」(現・韓国GM)でホンダ・レジェンドのOEM車となる「大宇アカディア」を発売しているのだ。
DAEWOO ARCADIA(1)


93年のアカディア発売時には本田氏は既に故人となっていたが、デーリンと提携したのはホンダの韓国撤退からわずか二年後である。

「関わるな」と啖呵を切った直後に、その相手とまた商売を始めるってのは…

本田宗一郎とあろう人がちょっとカッコ悪くないか?

そこで真相を調べてみようと思ったら…

既に答えが出ていました。

こちらのブログです。→「☆杉野洋明 極東亜細亜研究所〜韓国系企業の元社員が語る韓国」

私と同じ疑問を抱いた極東亜細亜研究所の杉野氏によると、1975年本田技研は韓国の起亜(現・KIA自動車)と二輪車合弁事業をスタートさせたが、1979年に資本撤退。(この時、本田氏が「韓国と関わるな」と言ったとされる)

しかしホンダと起亜の技術提携はそのまま続けられ「起亜ホンダ」の二輪車は韓国で販売されていた。

その後、ホンダはデーリンに技術供与を開始。(起亜がデーリングループ入りしたため)その後、業務提携が終わるまで「デーリンHONDA」は韓国最大の二輪メーカーとして成功を収める。

※その後の「大林自動車でアコードを販売」という記事については恐らくお蔵入りしたと思われますが、前述のようにGMグループだった大宇が「レジェンド」のOEMを開始しました。

またホンダが韓国に進出してホンダコリアを設立した際、わざわざデーリンから社長を招聘したそうです。

つまり、本田技研は日本の二輪&自動車メーカーの中でも積極的に黎明期の韓国と関わりを持ち、信頼関係を気付いて来た会社なのです。

杉野氏はブログのまとめとして次のように記しています。



1.ライセンス契約を一方的に解消し・・・
  → 解消したのは起亜技研との合弁契約のみ。
   起亜技研との技術提携は撤退後も継続。更にデリムとの技術提携にも乗り出す。

2.全くのコピー品を”韓国ブランド”として販売・・・
 →その後の広告でもHONDAのブランドで販売。81年の日経新聞記事で、「本田技研では、起亜、大林二社と話し合って、生産者の銘柄を調整することにしている」とあり、ホンダのライセンスを得たバイクを販売していたことが明白で、パクリ品を売った、というのは事実無根。

3.”韓国とは絶対に関わるな”(と本田氏が言った)
 →合弁解消後も起亜とは技術提携を継続し、ホンダは韓国と(積極的に)関わり続ける。
  デリム(デーリン)との合併後も、非常に良好な関係を築き、ホンダコリア設立時にはデリムから社長を招いた。

という事。


ホンダと韓国の関係は自称・愛国者様たちがおっしゃっている事とは全然違ったようですね。
パクリもないし、関係を持たないという事実もない。

むしろ「親日&親韓 関係良好」って感じじゃんwww

ちなみに起亜との合弁解消については起亜の本意ではなく、当時の政府が二輪車の完全国産化を掲げたため、やむなくホンダと手を切るしかなかったというのが事実のようです。

ですから、もし本田氏が韓国に関して何か言ったのが事実であるなら、それは「韓国は独裁軍事政権下にあるので商売をするのは色々と気をつけた方がよい」とか「そんな勝手を今後もされるなら付き合うのは難しい」いう意味だったのではないでしょうか?

じゃなきゃ世界の偉人を「舌の根も乾かぬうちに罵った相手と商売を始める人間」として貶める事になっちゃうと思うな。



と、韓国とホンダの関係が明らかになったところで私から疑問を一つ。


自称愛国者様は40年も前のホンダと韓国の関係について(デマだけど)未だにグチグチと文句を言っているようだが…

そんな昔の事が気になるなら、2009年〜2011年にかけてスズキと独VWの不平等提携についてはさぞかし頭に来ている事でしょうと思うのだが、そんな事は全然ないらしい。一般紙や経済誌を賑わせた事件なのにね。

不思議じゃね?

彼らが「ドイツ人は信用ならん」「ドイツ企業と関わるとロクな事がない」と言っているのを見た事ないもんね。

まぁ、外国企業とのつきあいでこういう事は日常茶飯事なので怒らないのは当たり前といえば当たり前なのだが、愛国者様たちは韓国や中国が相手だと(例え話がデマでも)怒りだすから困った物だ。

彼らの目には「韓国・朝鮮」しか映らない、しかも画像が捻じれて見える色眼鏡がかかっているのでしょうな。

存在しない物に激昂して拳を振り上げている様はホンマに滑稽でっせ。

ジャンル:
ウェブログ
キーワード
本田宗一郎 レジェンド 自動車メーカー アカディア ライセンス契約 経済評論家
コメント (0) |  トラックバック (0) |  この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加 mixiチェック
« 「日テレNEWS24」と「町田市教育... | トップ

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。
下記数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。この数字を読み取っていただくことで自動化されたプログラムによる投稿でないことを確認させていただいております。
数字4桁

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。

あわせて読む