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【プロ野球】

巨人9回逆転サヨナラ 長野が決めた

2013年5月16日 紙面から

巨人−ロッテ 9回裏無死一、三塁、長野が右中間へのサヨナラ2点二塁打を放つ。投手益田=東京ドームで(佐藤哲紀撮影)

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◇巨人5−4ロッテ

 巨人が逆転サヨナラ勝ちで2連敗を免れた。3−4の9回に連打で無死一、三塁とし、長野が右中間への2点二塁打で試合をひっくり返した。高木京が3勝目。ロッテは6回に4点を奪って逆転に成功したが、最後に益田がつかまった。

    ◇

 長野デーを締めくくる一打だった。1点を追う9回無死一、三塁。巨人・長野が一振りで試合を決めた。ロッテの守護神益田のスライダーをとらえ、打球は右中間を真っ二つ。サヨナラのランナーだった一走立岡が本塁に滑り込むと、ヒーローは笑顔をはじけさせた。

 サヨナラ打は2011年10月22日の横浜戦(東京ドーム)で代打逆転満塁本塁打を放って以来、自身2度目。「外野フライでもいいと思っていた。たまたまです」。いつも通りの、のらりくらりとしたコメントにも喜びがにじんだ。

 この日は守備でも魅せた。2回2死満塁からグライシンガーの打球がライト前へ。定位置より前にポジションをとっていた長野は、猛ダッシュでボールをつかむと、ワンバウンドで一塁に送球。「速い打球だったので勝負できると思った」という好判断で、巨人では1988年の呂明賜以来25年ぶりとなるライトゴロを完成させた。貴重な1点を水際で防ぐビッグプレーが、最後の最後でサヨナラ劇につながった。

 一昨年の首位打者にして昨年の最多安打者は、開幕から苦しみ抜いた。本来の力を発揮できなかったWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の不調から抜け出せず、打率は2割台前半をさまよった。トップバッターから外れて6、7番を打つことも。原監督からは「(長野ではなく)まだ短野だな」とハッパをかけられたこともあったが、ようやく上昇気配。“復活記念日”となりそうな大暴れだった。 (臼杵秀之)

 

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