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父と母と、我が家の食事。
 

今日のダーリン

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・「じぶんで、どうすることもできないことで、
  人は差別されてはいけないんですよ」
 その通りの言い方だったかどうか定かではないけれど、
 さらっと吉本隆明さんが言ったことでした。

 「どこの国に生まれた」とか「どこの家に生まれた」とか
 「どんな肌の色で生まれたとか」「いつ生まれたとか」
 生まれにまつわることは、みんな、一切、
 じぶんでは、どうすることもできなかったことです。
 
 男で生まれたか、女で生まれたか。
 からだの大きさや、背の高さ低さ、髪の濃さ薄さ、
 顔のかたち、からだつきといった、肉体的なことも、
 じぶんでは「どうすることもできない」です。
 
 これは、ものすごくわかりやすい考え方でした。
 さらに、もうすこし間接的なことでも、
 どうすることもできないことはあります。 

 親の経済状態は、子どもにはどうすることもできません。
 親が、どんなふうに生きているか、
 つまり、犯罪に手を染めようが、人に迷惑をかけようが、
 子どもは、どうすることもできません。
 子どもは、基本的に「どうすることもできない」ことが
 とても多いので、そのことで不利になってはならないと、
 周囲の人が気を配っている必要があるということです。
 
 以上、わかりやすくて、当たり前のことですが、
 これが、守られているともかぎらないですよね。
 ぼく自身も、この基本的な考え方を、
 忘れかけていることがよくあることに気づきます。
 そして、あちこちで、あれこれとややこしく
 言い争われているいることのなかには、
 「じぶんではどうすることもできない」ことを
 相手の弱点のようにちくちく突いて、
 じぶんたちの立場を有利にしようとする人たちもいます。
 
 「じぶんで、どうすることもできない」ことは、
 ある意味では、じぶんの個性そのものでもあります。
 それぞれが、誇りとして認めあえたら理想ですけどねー。 
 
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
生まれた世代のことも、どうすることもできないですよね。


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