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15日昼の橋下氏と記者団のやりとり(全文)

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が15日昼、大阪市役所での記者団とのやりとりで語った内容は以下の通り。

15日夜の記者団のやりとり(全文)

 Q 安倍首相が橋下氏の慰安婦発言について「立場が違う。慰安婦の方のつらい思いに同情している。発言についてつらい思いさせている」という発言をした。橋下代表は慰安婦の方々につらい思いをさせているという思いはあるか。

 橋下氏 日韓基本条約が韓国と結ばれて、自民党含め手法的にすべて解決済みだと言い続けていることの方が慰安婦の皆さんを傷つけていると思いますね。

 法的な問題と人間としての態度、振る舞いは別ですから。僕は繰り返しずっと言い続けてきましたけれども、日韓基本条約での賠償責任っていうものは一応国と国で決着をしているし。この基本条約の解決ということをもう一度やり直すということになると。

 これは韓国との条約だけではなくて、他国との平和条約にもすべて影響してくるので、一度結ばれた日韓基本条約を全部白紙にするということは難しいかもしれませんが、慰安婦の方が、どれだけ大変な苦痛を味わってきたか、大変不幸な過去を背負ってきたのか、そういうところに対して配慮はしっかりするべきだということは言い続けてきております。

 今回の論点は、特に今日、朝日新聞なんかが見出しで出していますけれども「今慰安婦が必要だ」なんていうことは僕はひと言も言っておりません。第2次世界大戦当時、今となれば、全世界の人たちがやってはならないだろうということを、世界各国が同じようなことをやっていたわけです。

 日本の行為を僕は正当化するつもりはありません。他国がやっていたから日本国がやっていたことをいいじゃないかということを言うつもりは毛頭ありません。ですから、今必要だなんていうことは一切言っていないし、今、あんな慰安婦制度なんていうことをやることは絶対に許されません。

 繰り返し僕が13日から言い続けていることは、当時、まあ今ですね、だから今となってはみんながこれはもう絶対だめだと思っていることを、当時、世界各国がやっていたのに、なぜ日本だけが特別な批判を受けているのかということをしっかりとその問題点を認識しなければいけませんよ。そこは違うところは違うと言わなければいけませんよという問題提起であって。

 慰安婦制度自体を今も認めているとか、そんなことは全く僕は言っていませんのでね。その当時は、みんなが今、絶対やっちゃいけないよね、というようなことを、日本だけじゃなくて、世界各国、特にアメリカはね、公娼(こうしょう)制度、ピューリタンの考え方で売春ということは絶対に否定ですから。

 いわゆる公娼制度という公がそういう施設をつくるということは徹底してアメリカは反対の姿勢を貫いてきたことは間違いありませんが、その代わり現地のね、現地人、民間業者、そういうところを活用して戦場での性の対応をしていたのも、これも厳然たる事実です。

 占領期間中に日本もですね、RAA(特殊慰安施設協会)という機関と、そういう協会をつくって対応しようとしていた。ただ、アメリカは売春っていうことはダメだという一貫した考え方を貫いて中止をかけましたけれども、それでも現地の女性を活用しながらですね、性に対応してきたということも、これも厳然たる事実。

 ですから、今、全世界の人がこれは絶対ダメだよね、やっちゃいけないよねと思うことを第2次世界大戦当時世界各国がやっていた、そのことをまず前提としながら、なぜ日本だけが特別な批判を受けるのか、何か日本に特殊性があるのか、そこをしっかりと考えなきゃいけませんよねという問題提起ですから。僕は慰安婦の方に対して傷つけるつもりもないし、それはやっちゃいけないことだし。

 むしろ自民なんかよりも、民主なんかよりも、僕は日韓基本条約があるから、すべてこれで終わり、後は話しません、終了というつもりもありません。法的賠償はやっぱり難しいにせよ、きちんとした配慮というものはしていかなきゃいけないという思いがありますから。僕は慰安婦の方を傷つけているとは一切思っていません。

 むしろ今回の問題は世界で日本がどう見られているのか、しかも僕がそういう教育も学生時代受けた記憶もありませんし。日本の報道をずっと見て育ってきたところですね、日本だけ何か特殊なことをやった、第2次世界大戦当時の戦場での性の問題について、何か日本だけ特殊なことをやったのを感じてきた。

 でも、きちんと歴史を調べてみるとそうでうはないということが明らかになってきたので、その点についてはしっかり考えましょうというふうに言っているところです。ですから、慰安婦の方に対しての態度、振る舞い、慰安婦の方の苦しみ、不幸な過去、そういうものはしっかりと理解をした上できちんと考えて対応しなければいけないというのは、これは世界各国の今の世界の世論と何か相反しているとは全く思っていません。

 繰り返しになりますけれども、日本を正当化するつもりはないけれども、しかし第2次世界大戦当時の戦場における性という問題は、日本だけでなく、世界各国が当時はそういうことをやっていた。

 そういう中で日本が特別に非難を受ける理由は何なのかといえばですね、これはやっぱり、世界各国が一番問題視しているのは、日本が国を挙げてそういう女性を暴行、脅迫、拉致をしてですね、そして無理やりそういう仕事に就かせていたんだ。日本以外の国は現地の女性を活用するなりなんなりしてですね、ある意味自由恋愛の建前の下でやっていたから問題ない。日本だけがいわゆる性奴隷を使っていたんだと。いうようなことを批判をされているわけですから。

 そこについては本当にそうなんですか、日本だけが特殊な話ではないですよということをしっかりと、やっぱり僕は国民にも世界にも伝えていく、そういう役割があるというふうに思っていますね。

 Q 他の国にも制度があると言われたが、具体的にどこの国か。アメリカ、フランス、イギリスは慰安婦制度あったと。

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