今夏は勿来に加え四倉も いわきの海開き
いわき市は今夏、市内9つの海水浴場のうち、四倉、勿来の両海水浴場で海開きする。13日に市文化センターで開いた市海水浴安全対策会議で決めた。四倉は東日本大震災後初めて、勿来は昨年に引き続いての海開きとなる。
開設期間は7月15日から8月18日までで、日数は震災前と同様の35日間。昨年度は余震の状況などから自粛を要請していた「海の家」についても今夏は自粛を求めないことにした。
市の事前検査では、空間放射線量は四倉が毎時0・09~0・18マイクロシーベルト、勿来が毎時0・06~0・2マイクロシーベルト。海水の放射性物質はともに不検出だった。
海開きを見送るのは、久之浜・波立、新舞子ビーチ、薄磯、豊間、合磯、永崎、小浜の7つ。市によると、いずれも放射線量に問題はないが、地区の社会基盤の復旧が進んでいないことや防災緑地、土地区画整理などの公共工事が予定されていることなどを考慮した。
渡辺敬夫市長は海開きしない7カ所について、「今年は復旧復興を最優先にする。来年は全ての海水浴場で開設できれば」と考えを示した。
会議には海水浴場関係者、行政関係者ら約30人が参加した。
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